頸部リンパ節転移に対する画像診断成績の評価
目的:1997年度に当歯科放射線科の全歯科放射線科医が行った頸部リンパ節転移に対する画像検査報告書の診断成績を評価することを目的とした. 対象:1997年4月1日から1998年3月31日の1年間に, 当科において頭頸部悪性腫瘍患者の頸部リンパ節転移の検査を目的で, X線コンピュータ断層法(CT)または超音波断層検査を行った全症例249例(新鮮例88例, 経過観察中の症例161例)の画像検査報告書を対象とした. これらの症例の内, 1997年度中に頸部リンパ節転移をきたした症例は43例(51側)であった. また, 頸部郭清およびリンパ節摘出が行われた頸数は62側であった. 方法:1)画像検査に用...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 1998, Vol.38 (suppl), p.61-61 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:1997年度に当歯科放射線科の全歯科放射線科医が行った頸部リンパ節転移に対する画像検査報告書の診断成績を評価することを目的とした. 対象:1997年4月1日から1998年3月31日の1年間に, 当科において頭頸部悪性腫瘍患者の頸部リンパ節転移の検査を目的で, X線コンピュータ断層法(CT)または超音波断層検査を行った全症例249例(新鮮例88例, 経過観察中の症例161例)の画像検査報告書を対象とした. これらの症例の内, 1997年度中に頸部リンパ節転移をきたした症例は43例(51側)であった. また, 頸部郭清およびリンパ節摘出が行われた頸数は62側であった. 方法:1)画像検査に用いた装置は以下のごとくであった. CT装置(Somatom DR, Siemens社, 独), 超音波断層装置(Sequia 512, Acuson社, 米国. RT-2600, 横河メディカル社, 日本). 2)CT検査は, 経静脈造影下で行った. 3)超音波断層法は, Bモードおよびドプラモードで検査を行った. 4)病理組織学的診断との対比を行った. 5)病理組織学的に確診を得ていない症例については, 3ヵ月以上に渡り臨床的に転移の兆候がない症例(頸)は転移はないとした. 6)画像診断成績の評価は頸単位で行った. 7)病理組織学的な診断を得た症例に対して, 画像検査で診断した転移リンパ節数と病理組織学的に確診を得た転移リンパ節数との比較を行った. 結果:1)画像診断能は以下のごとくであった. Sensitivity=87.8%, Specificity=98.0%, Accuracy=96.2% 2)画像検査で報告した転移リンパ節数とその患者の病理組織学的に確診を得た転移リンパ節数との一致率は59.6%であった. |
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ISSN: | 0389-9705 |