顎骨病変のMR診断

目的:顎骨病変MR診断のGd-DTPA造影の有用性について検討した 対象および方法:対象症例は1990年4月より1998年4月まで顎口腔領域病変にてMRを撮像した543症例のうち顎関節疾患を除く顎骨病変でGd-DTPA造影を施行した113症例を対象とした. 対象症例のMR撮像後の病理診断の内訳は嚢胞52症例, 腫瘍38症例, 炎症23症例であった. 使用したMR装置は0.2Tの永久磁石型装置(Magnetom P-8, シーメンス旭メディテック社)であり使用コイルはheadコイルを用いた. 撮像はSE法のT1, T2強調像撮像後, Gd-DTPAを10ml(5mmol)静注し再度T1強調像を撮...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 1998, Vol.38 (suppl), p.57-57
Hauptverfasser: 金田隆, 南学, 山城光明, 加藤尊巳, 宇都宮忠彦, 山本浩嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:顎骨病変MR診断のGd-DTPA造影の有用性について検討した 対象および方法:対象症例は1990年4月より1998年4月まで顎口腔領域病変にてMRを撮像した543症例のうち顎関節疾患を除く顎骨病変でGd-DTPA造影を施行した113症例を対象とした. 対象症例のMR撮像後の病理診断の内訳は嚢胞52症例, 腫瘍38症例, 炎症23症例であった. 使用したMR装置は0.2Tの永久磁石型装置(Magnetom P-8, シーメンス旭メディテック社)であり使用コイルはheadコイルを用いた. 撮像はSE法のT1, T2強調像撮像後, Gd-DTPAを10ml(5mmol)静注し再度T1強調像を撮像した. Gd-DTPA造影像の評価は造影効果, 病巣の範囲, 造影の形態について検討し, 単純MR像との比較を施行した. 結果:単純MR像のみでは腫瘍と嚢胞の鑑別が困難な症例がみられ, Gd-DTPA造影により単純MR像では診査困難であったcystic patternやsolid patternが観察された. また同部は病理所見にて嚢胞壁や腫瘍充実部として観察されMR像とよく相関していた. また腫瘍充実部は嚢胞壁にくらべ造影効果が強くみられた. まとめ:Gd-DTPA造影による顎骨のMR診断は病巣の範囲決定, 鑑別疾患に有用な診査と示唆された.
ISSN:0389-9705