歯科X線撮影に関する実態調査, 1994
医療被曝は人工放射線源による人類の被曝の中で最大であり, 日本においては, 自然放射線源からの被曝に匹敵するものがある. なおかつ自然放射線などとは異なり, 局所的には照射野内にある臓器や組織が直接線により高い線量を被曝するため, 放射線誘発の遺伝的影響や発がんに関係し, 重要なものとされている. 国際放射線防護委員会(ICRP)は委員会の専門委員会や課題グループおよび外部からの情報により, 放射線被曝の影響の定量的推定を行い, 確率的影響を名目確率係数や組織荷重係数などで現わし, 実効線量で評価をおこなう考え方を, 1990年の勧告の中で示した1. 歯科医療における放射線の利用は, 関連する...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 1998/09/30, Vol.38(3), pp.164-173 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 医療被曝は人工放射線源による人類の被曝の中で最大であり, 日本においては, 自然放射線源からの被曝に匹敵するものがある. なおかつ自然放射線などとは異なり, 局所的には照射野内にある臓器や組織が直接線により高い線量を被曝するため, 放射線誘発の遺伝的影響や発がんに関係し, 重要なものとされている. 国際放射線防護委員会(ICRP)は委員会の専門委員会や課題グループおよび外部からの情報により, 放射線被曝の影響の定量的推定を行い, 確率的影響を名目確率係数や組織荷重係数などで現わし, 実効線量で評価をおこなう考え方を, 1990年の勧告の中で示した1. 歯科医療における放射線の利用は, 関連する技術・機器の進歩に伴い質・量ともに大きく変化してきており, フィルム感度Dの国産フィルム, デジタル口内X線撮影装置の開発および, 製品化, さらにデジタルパノラマX線装置の開発などがされている. このような現況においても, 放射線による被曝について, ICRPでは勧告の中で, 医療被曝の場合においては放射線利用の正当化と放射線防護の最適化が考慮されなければならないとしている. |
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ISSN: | 0389-9705 2185-6311 |
DOI: | 10.11242/dentalradiology1960.38.164 |