インターネットを利用した医用画像情報システムの構築

近年, インターネットの目覚ましい発達で, だれでも簡単にあらゆる情報を手に入れることができるようになってきた. 日本大学松戸歯学部でも平成7年度に学内LAN(ドメイン名:mascat)が設置され, 順次サービスを行っている. 我々も, このシステムを利用して学生への画像情報提供をどのように行っていくべきかを考慮し, ホームページ作成を行い, その効果について検討した. 講義中のスライド等の画像情報提供では, なかなかその場での理解に難しいものがある. 講義用のスライド等をホームページに載せることにより自由にアクセスすることができ, 学生の理解をより深めることができる. そこで, 利用している...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:歯科放射線 1997, Vol.37 (suppl), p.132-132
Hauptverfasser: 関谷恵子, 内藤康雄, 神野和子, 森下一夫, 鈴木宏巳, 小澤薫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, インターネットの目覚ましい発達で, だれでも簡単にあらゆる情報を手に入れることができるようになってきた. 日本大学松戸歯学部でも平成7年度に学内LAN(ドメイン名:mascat)が設置され, 順次サービスを行っている. 我々も, このシステムを利用して学生への画像情報提供をどのように行っていくべきかを考慮し, ホームページ作成を行い, その効果について検討した. 講義中のスライド等の画像情報提供では, なかなかその場での理解に難しいものがある. 講義用のスライド等をホームページに載せることにより自由にアクセスすることができ, 学生の理解をより深めることができる. そこで, 利用している学生と利用していない者との理解度の判定について検討した. 同一資料を基に利用しているグループと講義のみ受けたグループとをわけ, 同一問題を出題し, その理解度を判定した. インターネットを利用している学生は, 他の大学で公開しているホームページを利用することももちろん可能であり, 本学以外の画像データベースも閲覧することができる. これらの情報は, 学生にとってたいへん有意義なものとなってきている. しかしながら, 実際利用している者の数が少ないことから, その問題点についても検討した. 第一に本学では, 現在学生が自由に利用できるコンピューターの数が少ないことが上げられる. 第二に, 他大学のホームページ立ち上げ後の画像転送に時間がかかることである. これらの設備を整えて行くことが最大の課題であり, より親しみやすいホームページを作成する必要があるといえよう. また, 開業医との画像情報交換についても検討している. 常時, 大学病院には開業医から外科的処置等の必要な紹介患者があるが, その予約の時点で依頼とX線写真等の画像を添付したe-mailを受け取ることができると, より多くの診断の情報が得られる. また, こちらでの処置に対する返事等もすぐ送ることができ, 開業医は診療の手があいた時点で, その結果を知ることができる. 現在, テストとして特定の開業医との情報交換に限っているが, 設備等の充実をはかり, 同窓生等, 一般開業医の範囲に広げていきたいと思っている.
ISSN:0389-9705