18 FDG-PETによる転移性リンパ節の診断

頭頸部悪性腫瘍のリンパ節転移の診断には従来よりMR, CTやUSが用いられ, その診断基準としてリンパ節の大きさや形状など形態的な特徴が重要と言われている. 本研究では, 悪性腫瘍組織自体の糖代謝亢進からリンパ節転移の判定を行うべく, グルコースのanalogであるfluorodeoxyglucose(FDG)というトレーサーを用い, Positron Emission Tomography(PET)による転移性リンパ節の評価を行った. 対象は, 臨床的に転移性リンパ節が疑われ, 頸部郭清術を施行した頭頸部悪性腫瘍患者8症例を対象とした. 病理所見とPETを比較した結果, FDGは生存する癌細...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 1997, Vol.37 (4), p.330-330
Hauptverfasser: 小田純子, 小豆島正典, 白倉義之, 菊池紫織, 坂巻公男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:頭頸部悪性腫瘍のリンパ節転移の診断には従来よりMR, CTやUSが用いられ, その診断基準としてリンパ節の大きさや形状など形態的な特徴が重要と言われている. 本研究では, 悪性腫瘍組織自体の糖代謝亢進からリンパ節転移の判定を行うべく, グルコースのanalogであるfluorodeoxyglucose(FDG)というトレーサーを用い, Positron Emission Tomography(PET)による転移性リンパ節の評価を行った. 対象は, 臨床的に転移性リンパ節が疑われ, 頸部郭清術を施行した頭頸部悪性腫瘍患者8症例を対象とした. 病理所見とPETを比較した結果, FDGは生存する癌細胞にのみ集積する性質があることが予想され, たとえ大きなリンパ節であってもfalse negativeになる可能性がある事, またcentral nodal necrosisの部位には集積しないということがわかった.
ISSN:0389-9705