両側舌神経伝達麻酔の嚥下に及ぼす影響

目的:下の知覚低下が嚥下の生理にどのように影響するかをしる. 対象:同意を得られた5名のボランティア学生 方法:DSA装置を用い, 30駒/秒で10mlの10倍希釈バリトゲンゾルを嚥下するところを側面側撮影した. バリウムは口腔内に保持した後一息で嚥下するよう指示した. 検査は麻酔等全く行っていない状態で3試行, 麻酔後ろ試行の合計6試行行った. 麻酔は舌神経伝達麻酔で1回量1.8ml(片側)のxylocainを注射した. その後口腔内の知覚検査を行い舌の資格が麻痺していることを確認したが, 1例のみ十分な無知覚が得られなかったためさらに1.8mlを追加した. 撮影前に直径1mmの鉛マーカーを...

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Hauptverfasser: 谷本啓二, 山田信一, 大谷敬子, 福田登美子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:下の知覚低下が嚥下の生理にどのように影響するかをしる. 対象:同意を得られた5名のボランティア学生 方法:DSA装置を用い, 30駒/秒で10mlの10倍希釈バリトゲンゾルを嚥下するところを側面側撮影した. バリウムは口腔内に保持した後一息で嚥下するよう指示した. 検査は麻酔等全く行っていない状態で3試行, 麻酔後ろ試行の合計6試行行った. 麻酔は舌神経伝達麻酔で1回量1.8ml(片側)のxylocainを注射した. その後口腔内の知覚検査を行い舌の資格が麻痺していることを確認したが, 1例のみ十分な無知覚が得られなかったためさらに1.8mlを追加した. 撮影前に直径1mmの鉛マーカーを舌尖部に付着した. 得られたフィルムを現像しシネプロジェクターを用いて定性的定量的観察を行った. 定量的観察には時間計測を行い, バリウムの動きを計測した. 結果:定性的観察に, バリウム保持のパターンがDipper TypeからTipper Typeへと変化した症例がしばしばみられた. また喉頭流入はコントロールでは試行しかみられなかったものが, 麻酔後7試行にみられた. 時間的計測でも大きな変化を示したものが多かったが症例により変化の仕方は異なっていた. 今後さらに詳しく分析し口腔相と咽頭相の関係を明らかにする一助としたい.
ISSN:0389-9705