顎関節症における臨床症状とMR画像所見の比較検討
顎関節症の発症機序はさまざまで, 臨床症状も多様であるが, 本症は各病態別には特徴的な症状があると述べられている1). 顎関節症に限らず, 画像検査実施以前に, 患者の主訴や臨床症状に基づく病態予測が既になされていなければならず, このことが検査法の選択や, 患者に対する病態説明, インフォームド・コンセント(informed consent)を行ううえでの有効な手がかりとなる. しかし, 各病態において, 特有の臨床症状とされているものとMR画像診断結果とが必ずしも直結しているとはいえず, その臨床所見と画像診断結果と関連性を熟知しておく必要がある. 私達はこの点に着目して画像上の病態と臨床...
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Veröffentlicht in: | 歯科放射線 1996/12/30, Vol.36(4), pp.199-205 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 顎関節症の発症機序はさまざまで, 臨床症状も多様であるが, 本症は各病態別には特徴的な症状があると述べられている1). 顎関節症に限らず, 画像検査実施以前に, 患者の主訴や臨床症状に基づく病態予測が既になされていなければならず, このことが検査法の選択や, 患者に対する病態説明, インフォームド・コンセント(informed consent)を行ううえでの有効な手がかりとなる. しかし, 各病態において, 特有の臨床症状とされているものとMR画像診断結果とが必ずしも直結しているとはいえず, その臨床所見と画像診断結果と関連性を熟知しておく必要がある. 私達はこの点に着目して画像上の病態と臨床所見との関連性について検討を試みた. 対象と方法 1993年6月から12月までの約6か月間に本学附属病院に来院し, 各科担当医(口腔外科, 補綴科, 矯正科, 麻酔科, 歯科放射線科)が患者の主訴, 臨床症状や顎関節の単純X線写真所見から顎関節症を疑い, 軟組織と硬組織の精査を目的にMR画像検査を行った289例578関節を対象とした. |
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ISSN: | 0389-9705 2185-6311 |
DOI: | 10.11242/dentalradiology1960.36.199 |