舌癌組織内照射後の顎下腺の超音波カラードプラ像

超音波ドプラは従来循環器領域において心臓や全身血管系における血流評価の目的で応用されてきた. この血流情報はかつては信号音としてのみ捉えることができたが, 最近では血流速の時間的変化の波形表示や血流の速度と流速方向を二次元的にカラー表示する技法が発達してきた. 頸部領域においても甲状腺疾患やリンパ節病変などにおいて, 超低速流体の画像化を可能にした超音波ドプラ法を用いて血流信号強度の定性的評価による診断が行われつつある. そこで今回, 顎顔面領域において超音波ドプラ法を施行した健常顎下腺例と舌癌組織内照射後の顎下腺の硬結例について供覧する. 使用装置は超音波カラードプラ診断装置Quantum...

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Veröffentlicht in:歯科放射線 1996/06/30, Vol.36(2), pp.102-103
Hauptverfasser: 三輪, 邦弘, 吉浦, 一紀, 神田, 重信
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:超音波ドプラは従来循環器領域において心臓や全身血管系における血流評価の目的で応用されてきた. この血流情報はかつては信号音としてのみ捉えることができたが, 最近では血流速の時間的変化の波形表示や血流の速度と流速方向を二次元的にカラー表示する技法が発達してきた. 頸部領域においても甲状腺疾患やリンパ節病変などにおいて, 超低速流体の画像化を可能にした超音波ドプラ法を用いて血流信号強度の定性的評価による診断が行われつつある. そこで今回, 顎顔面領域において超音波ドプラ法を施行した健常顎下腺例と舌癌組織内照射後の顎下腺の硬結例について供覧する. 使用装置は超音波カラードプラ診断装置Quantum 2000(Siemens社製)で, 探触子は中心周波数7.5MHzリニア型を使用した. ドプラ信号表示はカラーゲイン, 繰り返し周波数, フィルタなどについては折り返しが見られずかつノイズの少ない範囲で血管内にカラー信号が最も良好に表示されるように設定した.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology1960.36.102