新規D-dimer試薬LPIAジェネシスDダイマーの基礎性能評価および試薬特性

我々は,これまでの試薬とは異なる抗原エピトープを認識する新規D-dimer試薬であるLPIAジェネシスDダイマー(LPIA-GENESIS D-dimer; LG-DD)の基本性能と試薬特性を検討したので報告する。連続10回測定した同時再現性はCV値が0.21~2.67%,10日間測定した日差再現性は1.86~2.80%であった。希釈直線性は56.3 μg/mLまでの直線性が確認できた.最小検出感度は0.34 μg/mLであった.エルピアエースD-DダイマーII(LPIA-ACE-D-DimerII; ACE-DD)との相関性はy = 0.964x + 0.092,r = 0.952であった。...

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Veröffentlicht in:医学検査 2019/01/25, Vol.68(1), pp.85-91
Hauptverfasser: 下仮屋, 雄二, 渡邊, 真希, 坂口, 茜, 西川, 美有, 秋月, 基伸, 桜井, 錠治, 森本, 誠, 中谷, 中
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は,これまでの試薬とは異なる抗原エピトープを認識する新規D-dimer試薬であるLPIAジェネシスDダイマー(LPIA-GENESIS D-dimer; LG-DD)の基本性能と試薬特性を検討したので報告する。連続10回測定した同時再現性はCV値が0.21~2.67%,10日間測定した日差再現性は1.86~2.80%であった。希釈直線性は56.3 μg/mLまでの直線性が確認できた.最小検出感度は0.34 μg/mLであった.エルピアエースD-DダイマーII(LPIA-ACE-D-DimerII; ACE-DD)との相関性はy = 0.964x + 0.092,r = 0.952であった。フィブリノゲンを線溶させて経時的に測定した結果,LG-DDは経過時間に伴う測定値の上昇は認めなかった。フィブリンを線溶させて経時的に測定した結果,経過時間に伴う測定値の上昇を認めACE-DDより高値で推移した。凝固第XIII因子欠乏血漿を凝固させた後に線溶させた結果,経過時間に伴う測定値の上昇を認めるがACE-DDより低値であった。採血管内で凝固した検体では測定値に影響を受けにくいことが示唆された。本検討結果からLG-DDは高性能であり,採血管内凝固の影響を受けにくく生体内で産生されたD-dimerに特異性が高い特徴を有していることが考えられた。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.18-60