血液培養におけるBDバクテック(TM)溶血タイプ嫌気用ボトルの有用性
「要旨」当院では, バクテック(TM)FXシステムを用いて, 好気用レズンボトル(好気レズン)と溶血タイプ嫌気用ボトル(嫌気lytic)と嫌気用レズンボトル(嫌気レズン)の3本を1セットとして血液培養検査を実施している. 今回我々は, 嫌気lyticと嫌気レズンの性能を評価するために, 菌検出率や分離菌頻度, 菌検出平均時間を比較検討した. 対象は2012年4月から2年間に血液培養検査に提出された3,217検体中, 2セット以上採取の2,435検体. 菌陽性となった440検体のうち抗菌薬が投与されていなかった306検体においては, 嫌気lyticが258検体(84.3%), 嫌気レズンが236...
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Veröffentlicht in: | 医学検査 2018-03, Vol.67 (2), p.153-157 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」当院では, バクテック(TM)FXシステムを用いて, 好気用レズンボトル(好気レズン)と溶血タイプ嫌気用ボトル(嫌気lytic)と嫌気用レズンボトル(嫌気レズン)の3本を1セットとして血液培養検査を実施している. 今回我々は, 嫌気lyticと嫌気レズンの性能を評価するために, 菌検出率や分離菌頻度, 菌検出平均時間を比較検討した. 対象は2012年4月から2年間に血液培養検査に提出された3,217検体中, 2セット以上採取の2,435検体. 菌陽性となった440検体のうち抗菌薬が投与されていなかった306検体においては, 嫌気lyticが258検体(84.3%), 嫌気レズンが236検体(77.1%)で陽性であり, 嫌気lyticの菌検出率が有意に高かった. 一方, 抗菌薬投与のあった134検体においては, 両ボトル間に菌検出率の差はなかった. 嫌気lyticと嫌気レズンとの菌検出平均時間は, 抗菌薬非投与のボトルから分離されたEscherichia coliではそれぞれ7.9時間, 15.8時間(p |
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ISSN: | 0915-8669 |