ルミパルスプレスト ブラームスPCTの性能評価―RF高値検体における注意点
プロカルシトニン(procalcitonin; PCT)はアミノ酸116個からなる分子量13 kDaのペプチドであり,敗血症診療の国際的ガイドラインであるSurviving Sepsis Campaign Guidelinesの敗血症診断バイオマーカーの1つとして挙げられている。今回我々は,化学発光酵素免疫測定法を原理とするルミパルスプレスト ブラームスPCTの性能評価を行った。同時再現性の変動係数(CV)は1.1~2.0 %(平均値:0.25,0.95,18.93 ng/mL),日差再現性のCVは3.3~3.5 %(平均値:0.25,0.90,18.50 ng/mL),希釈直線性は90.0...
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Veröffentlicht in: | 医学検査 2017/09/25, Vol.66(5), pp.563-569 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | プロカルシトニン(procalcitonin; PCT)はアミノ酸116個からなる分子量13 kDaのペプチドであり,敗血症診療の国際的ガイドラインであるSurviving Sepsis Campaign Guidelinesの敗血症診断バイオマーカーの1つとして挙げられている。今回我々は,化学発光酵素免疫測定法を原理とするルミパルスプレスト ブラームスPCTの性能評価を行った。同時再現性の変動係数(CV)は1.1~2.0 %(平均値:0.25,0.95,18.93 ng/mL),日差再現性のCVは3.3~3.5 %(平均値:0.25,0.90,18.50 ng/mL),希釈直線性は90.0 ng/mLまで原点を通る直線性を認め,定量限界は0.003 ng/mLであり高感度かつ精度も良好であった。高濃度のリウマトイド因子で測定値の低下傾向が認められた。PCT濃度が15.00 ng/mL以下における電気化学発光免疫測定法との相関は,相関係数0.991,線形関係式はy = 0.93x − 0.02と良好であった。検体の安定性は,室温で24時間後には14%低下したが,冷蔵保存では5%程度であった。ルミパルスプレスト ブラームスPCTの性能は良好な結果が得られ,高感度測定が可能となっており,敗血症診断および治療効果判定など臨床に役立つ試薬と考えられる。 |
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ISSN: | 0915-8669 2188-5346 |
DOI: | 10.14932/jamt.17-57 |