臨床検査技師による鼻腔・咽頭からの検体採取への取り組み

平成27年4月に施行された「改正臨床検査技師法」に早期対応することで臨床検査技師が外来診療で活躍できる場面を目指し,「鼻腔・咽頭」からの検体採取を開始した。実現に向け事前に病院各種委員会での情報提供と資格取得に向けた啓発活動ならびに臨床検査技師への具体的な技術習得研修を行った。また病院事業目標の一つに掲げられたことで,検査部門全体の目標が明確となり,初年度で45名全員が資格取得した。感染対策委員会と施設課の協力を仰ぎ「感染待合」を設置し,さらに「採取ポイント」のリーフレットを作成して改善を図った。外来患者での検体採取は,改正臨床検査技師法によって臨床検査技師の活躍(検査待ち時間の短縮・採取綿棒...

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Veröffentlicht in:医学検査 2017/07/25, Vol.66(4), pp.364-368
Hauptverfasser: 中根, 生弥, 高嶋, 幹代, 青山, 敦子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:平成27年4月に施行された「改正臨床検査技師法」に早期対応することで臨床検査技師が外来診療で活躍できる場面を目指し,「鼻腔・咽頭」からの検体採取を開始した。実現に向け事前に病院各種委員会での情報提供と資格取得に向けた啓発活動ならびに臨床検査技師への具体的な技術習得研修を行った。また病院事業目標の一つに掲げられたことで,検査部門全体の目標が明確となり,初年度で45名全員が資格取得した。感染対策委員会と施設課の協力を仰ぎ「感染待合」を設置し,さらに「採取ポイント」のリーフレットを作成して改善を図った。外来患者での検体採取は,改正臨床検査技師法によって臨床検査技師の活躍(検査待ち時間の短縮・採取綿棒間違い低減・非感染患者さんへの配慮・再採取の迅速な判断など)を病院職員に認識させ,ひいては患者への安心・安全な医療提供に繋げる絶好の機会となった。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.17-3