Toxigenic cultureを用いた毒素産生Clostridium difficile検出の基礎的検討
Clostridium difficile感染症診断の際には,迅速検査として便検体から直接EIA法を行う検査方法が一般的に用いられているが,毒素検出感度が低いことが問題となっている。そのため,毒素検出を行うためC. difficileの培養を行い(toxigenic culture; TC),発育コロニーから毒素蛋白をEIA法で検出する方法を用いて毒素産生株の検出感度を上げるための手順書を作成した。その中で,TCに使用する培地やEIA法を行う際の菌液濃度によって毒素反応に影響が出ることが判明した。検討の結果,純培養時の培地にチョコレート寒天培地を使用し,菌液濃度をMcFarland(McF)3...
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Veröffentlicht in: | 医学検査 2015/11/25, Vol.64(6), pp.680-685 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Clostridium difficile感染症診断の際には,迅速検査として便検体から直接EIA法を行う検査方法が一般的に用いられているが,毒素検出感度が低いことが問題となっている。そのため,毒素検出を行うためC. difficileの培養を行い(toxigenic culture; TC),発育コロニーから毒素蛋白をEIA法で検出する方法を用いて毒素産生株の検出感度を上げるための手順書を作成した。その中で,TCに使用する培地やEIA法を行う際の菌液濃度によって毒素反応に影響が出ることが判明した。検討の結果,純培養時の培地にチョコレート寒天培地を使用し,菌液濃度をMcFarland(McF)3.0に調整したところ,PCR法陽性であった24件中5件が陰性となり感度79%であったが,CCMA-EX培地を使用し,菌液濃度をMcF 4.0以上にするとPCR法と結果が完全に一致し24件全てが陽性となった。このことから,TCを日常業務として実施する際には,手技による偽陰性をなくすためにも,使用培地や菌液濃度をマニュアルで決めておくなど,統一した作業手順の確立が重要である。 |
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ISSN: | 0915-8669 2188-5346 |
DOI: | 10.14932/jamt.15-32 |