POCT対応血糖測定器アントセンス デュオの基礎的検討

POCT対応血糖測定器として開発された新機種アントセンス デュオ(株式会社堀場製作所)の基礎的検討を行う機会を得たので報告する。検討結果として,全血検体(60~400 mg/dL)での同時再現性は,CV 1.0~2.3%となり,低血糖領域(60 mg/dL以下)においてもCV 3.0%以下と良好であった。直線性は,10~1,000 mg/dLの広範囲で良好であった。相関性は,アントセンス デュオでの全血検体と全自動分析装置GA08(株式会社A&T)による血漿検体は,y = 1.04x – 4.32,r2 = 0.997と良い相関を認めた。ヘマトクリット値の影響は,低値で5.0~9.0%...

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Veröffentlicht in:医学検査 2015/07/25, Vol.64(4), pp.453-459
Hauptverfasser: 内田, 一豊, 池田, 彩也花, 濱田, 智博, 榊原, 沙知, 手嶋, 充善, 山口, 育男, 田中, 規雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:POCT対応血糖測定器として開発された新機種アントセンス デュオ(株式会社堀場製作所)の基礎的検討を行う機会を得たので報告する。検討結果として,全血検体(60~400 mg/dL)での同時再現性は,CV 1.0~2.3%となり,低血糖領域(60 mg/dL以下)においてもCV 3.0%以下と良好であった。直線性は,10~1,000 mg/dLの広範囲で良好であった。相関性は,アントセンス デュオでの全血検体と全自動分析装置GA08(株式会社A&T)による血漿検体は,y = 1.04x – 4.32,r2 = 0.997と良い相関を認めた。ヘマトクリット値の影響は,低値で5.0~9.0%の血糖値上昇を示し,高値の場合は11.0%の減少が認められた。溶存酸素および各種共存物質の影響は認められなかった。このように,各基礎的検討においては良好な結果であり,POCT対応血糖測定器として有効に活用できると思われた。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.14-94