経皮肝生検の塗抹検査によって早期に診断できたActinomyces israeliiによる原発性肝放線菌症の1例
Actinomyces israeliiによる原発性肝放線菌症の一例を経験した。症例は79歳の女性。2006年横行結腸癌,2012年急性胆嚢炎に対して開腹手術の既往あり。術後総胆管結石を指摘されていた。2013年5月持続する発熱を主訴に当院に入院。腹部エコー,CTにて肝膿瘍を指摘され,経皮的膿瘍穿刺ドレナージが施行された。膿瘍検体のグラム染色で分岐したグラム陽性桿菌を認め,追加で行ったKinyoun染色は陰性であった。嫌気培養6日目に白色で不整形のコロニーの発育がみられバイテック2(シスメックス・ビオメリュー)のANC同定カードを用いてA. israeliiと同定した。ドレナージおよび入院時か...
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Veröffentlicht in: | 医学検査 2015/05/25, Vol.64(3), pp.302-306 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | Actinomyces israeliiによる原発性肝放線菌症の一例を経験した。症例は79歳の女性。2006年横行結腸癌,2012年急性胆嚢炎に対して開腹手術の既往あり。術後総胆管結石を指摘されていた。2013年5月持続する発熱を主訴に当院に入院。腹部エコー,CTにて肝膿瘍を指摘され,経皮的膿瘍穿刺ドレナージが施行された。膿瘍検体のグラム染色で分岐したグラム陽性桿菌を認め,追加で行ったKinyoun染色は陰性であった。嫌気培養6日目に白色で不整形のコロニーの発育がみられバイテック2(シスメックス・ビオメリュー)のANC同定カードを用いてA. israeliiと同定した。ドレナージおよび入院時からのTazobactum/Piperacillin(TAZ/PIPC)の投与により膿瘍は軽快した。肝放線菌症は比較的まれな疾患であるが,特に総胆管結石や腹部外科手術などの既往がある場合は肝膿瘍の原因菌として念頭に置く必要がある。また本菌は偏性嫌気性菌であり嫌気ポーターによる適切な検体輸送は菌を検出するうえで非常に重要であり,疑う場合は培養期間の延長が必要である。 |
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ISSN: | 0915-8669 2188-5346 |
DOI: | 10.14932/jamt.14-66 |