当院の貯血式自己血採血集約化の取組みと運用状況

自己血輸血は,安全で理想的な輸血療法と言われているが,過誤発生リスクがあることも認識する必要がある.当院の自己血採血は,従来,各診療科にて医師が診療の合間に行っていたが,輸血療法委員会が中心となり「自己血採血集約化」に取り組み、平成22年1月から運用を開始した.また,当院の年間の平均採血数は約370例(690単位)であり,血管迷走神経反応(VVR)発生頻度は1.22%である.自己血採血が集約化され,医師,看護師,臨床検査技師,事務員のチーム医療として稼動したことから,運用が円滑となり,VVRの迅速かつ適切な処置など採血環境も改善された.今後も,安全性の向上と安心な環境づくりに努めていきたいと思...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医学検査 2014/03/25, Vol.63(2), pp.248-252
Hauptverfasser: 中島, あつ子, 川内, 沙織, 堀口, 大介, 斉藤, 麻奈美, 渡邉, 一儀, 柴崎, 光衛, 党, 雅子, 春木, 宏介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:自己血輸血は,安全で理想的な輸血療法と言われているが,過誤発生リスクがあることも認識する必要がある.当院の自己血採血は,従来,各診療科にて医師が診療の合間に行っていたが,輸血療法委員会が中心となり「自己血採血集約化」に取り組み、平成22年1月から運用を開始した.また,当院の年間の平均採血数は約370例(690単位)であり,血管迷走神経反応(VVR)発生頻度は1.22%である.自己血採血が集約化され,医師,看護師,臨床検査技師,事務員のチーム医療として稼動したことから,運用が円滑となり,VVRの迅速かつ適切な処置など採血環境も改善された.今後も,安全性の向上と安心な環境づくりに努めていきたいと思っている.
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.13-50