トリカブトにおける成分特性の年次内と年次間変化
品質のよい原料を得るため, 三和生薬ではこれまでに栽培中のハナトリカブト晩生群の中から生育量が大きく, 成分含量の高い個体を見出し「サンワおくかぶと1号」(以下サンワ1号)として種苗登録し1), 栽培を行っている. また, 既存品種のハナトリカブト晩生に替わるものとして三和2号を育成した2). 薬の原料としての品質に影響を与える要因としては, 栽培場所, 栽培年次及び収穫時期などが考えられるが本報告では栽培年次と収穫時期について検討した. 薬の原料としては成分特性が重要であるので, 総アルカロイド及びアコニチン系アルカロイドに着目し, また収穫時期の目安を地上部から判断するために, 収穫時期別...
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Veröffentlicht in: | Natural Medicines 2005-02, Vol.59 (1), p.36-41 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 品質のよい原料を得るため, 三和生薬ではこれまでに栽培中のハナトリカブト晩生群の中から生育量が大きく, 成分含量の高い個体を見出し「サンワおくかぶと1号」(以下サンワ1号)として種苗登録し1), 栽培を行っている. また, 既存品種のハナトリカブト晩生に替わるものとして三和2号を育成した2). 薬の原料としての品質に影響を与える要因としては, 栽培場所, 栽培年次及び収穫時期などが考えられるが本報告では栽培年次と収穫時期について検討した. 薬の原料としては成分特性が重要であるので, 総アルカロイド及びアコニチン系アルカロイドに着目し, また収穫時期の目安を地上部から判断するために, 収穫時期別の子根重, 葉数及び開花期について調査を行い, また秋期における年次間の成分特性について検討を行い2, 3の知見がえられたので報告する. [材料と方法] 試験1 採取時期と特性の変化(年次内) 供試材料 サンワ1号(Aconitum subcuneatum)の子根を使用した. なお, 実際栽培での特性の変動を知るため子根の大きさはとくに統一しなかったので, 生重10~100g位のものが含まれていたものと思われる. |
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ISSN: | 1340-3443 |