トリカブトの栽植子根の大きさが生育及び成分含量に及ぼす影響について
トリカブトを薬の原料とする場合, 野生の収集品ではその産地により含有成分の種類や含量が一定ではなく, 安定した品質の原料を得ることは難しい. 品質を均一化するための手段としては, 品種を育成し遺伝的な変異を小さくすること, また栽培法を決めいつも同じ条件で生産することなどが考えられる. 品質のよい原料を得るため, 三和生薬では栽培中の「カラトリカブト」群の中から生育量が大きく, 成分含量の高い個体を見出し「サンワおくかぶと1号」(以下サンワ1号)として種苗登録を行った. そして現在は品種育成を進めながら最適な栽培法を決定するため, 施肥量, 栽植条件など一般向けに記述されたもの1), 2),...
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Veröffentlicht in: | Natural Medicines 2004-04, Vol.58 (2), p.49-54 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | トリカブトを薬の原料とする場合, 野生の収集品ではその産地により含有成分の種類や含量が一定ではなく, 安定した品質の原料を得ることは難しい. 品質を均一化するための手段としては, 品種を育成し遺伝的な変異を小さくすること, また栽培法を決めいつも同じ条件で生産することなどが考えられる. 品質のよい原料を得るため, 三和生薬では栽培中の「カラトリカブト」群の中から生育量が大きく, 成分含量の高い個体を見出し「サンワおくかぶと1号」(以下サンワ1号)として種苗登録を行った. そして現在は品種育成を進めながら最適な栽培法を決定するため, 施肥量, 栽植条件など一般向けに記述されたもの1), 2), 3)を参考にして試験を行ってきている. トリカブトと繁殖方法の似ているジャガイモ4), 5), 6), 7), サツマイモ7), 8)やヤマノイモ9), 10)では, 栽植する種芋の大きさと収量に関係があること, また繁殖方法は異なるが稲においても苗の大きさが重要である11)ことからトリカブトでも同じようなことがあると考え, 本報では「サンワ1号」と品種登録を予定している「三和2号」について栽植子根の大きさと生育及びアコニチン系アルカロイド含量との関係について検討した. |
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ISSN: | 1340-3443 |