レンギョウおよびシャゼンシの指標成分と確認試験について

レンギョウは「神農本草経」の下品に収載され, 消炎, 利尿, 排膿, 解毒の効があるとされ, 種々の化膿症や皮膚病の治療薬として古くから用いられている重要な生薬で, 1)日本薬局方には第9改正から収載されている. 第14改正日本薬局方ではその基原植物にレンギョウForsythia suspensa vahl, Forsythia viridissima Lindleyの2種の果実をあてている. 2)一方, 中華人民共和国薬典では基原植物にF.suspensaのみをあてている. 3) 著者らは, レンギョウは基原植物の種により含有成分のフェニルエタノイド配糖体とリグナン配糖体に違いがみられ, 植...

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Veröffentlicht in:Natural Medicines 2001-10, Vol.55 (5), p.272-275
Hauptverfasser: 西部三省a, 野口由香里a, 吉田晃子a, 川村智子b
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:レンギョウは「神農本草経」の下品に収載され, 消炎, 利尿, 排膿, 解毒の効があるとされ, 種々の化膿症や皮膚病の治療薬として古くから用いられている重要な生薬で, 1)日本薬局方には第9改正から収載されている. 第14改正日本薬局方ではその基原植物にレンギョウForsythia suspensa vahl, Forsythia viridissima Lindleyの2種の果実をあてている. 2)一方, 中華人民共和国薬典では基原植物にF.suspensaのみをあてている. 3) 著者らは, レンギョウは基原植物の種により含有成分のフェニルエタノイド配糖体とリグナン配糖体に違いがみられ, 植物化学的にそれぞれを区別できることを報告した. 4)現在の日本薬局方にはレンギョウの特有成分に基ずく確認試験は収載されておらず, 前報でレンギョウのフェニルエタノイド配糖伴およびリグナン配糖体の呈色反応に基ずく確認試験を報告した. 5)ここでは簡便な薄層クロマトグラフ法(TLC)を用いて, 基原を異にする2種のレンギョウならびに中国市場に出回っていたオトギリソウ属植物の果実を基原とする偽品6)それぞれの区別を目的に確認試験の検討を行った.
ISSN:1340-3443