ローヤルゼリーの抗アレルギー作用の検討
B細胞の増殖や分化を誘導するヘルパーT細胞(Th)は, そのサイトカイン産生パターンによってTh1とTh2の2つの主要なサブセットに分類される1,2). Th1細胞は主としてIL-2, IFN-γを産生し, B細胞からのIgG2a, IgG2b或いはIgG3抗体の産生誘導に関与し, 生体防御反応においては細胞性免疫を誘導する. 一方, Th2細胞はIL-4, IL-5, IL-10などのサイトカインを産生し, IgG1やIgE抗体の産生誘導に関与し, 生体防御においては液性免疫を誘導する. Th2サイトカインはIgEの産生誘導のみならず, 好酸球などの活性化を介してアレルギーの発症とその病態形...
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Veröffentlicht in: | Natural Medicines 2001-08, Vol.55 (4), p.174-180 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | B細胞の増殖や分化を誘導するヘルパーT細胞(Th)は, そのサイトカイン産生パターンによってTh1とTh2の2つの主要なサブセットに分類される1,2). Th1細胞は主としてIL-2, IFN-γを産生し, B細胞からのIgG2a, IgG2b或いはIgG3抗体の産生誘導に関与し, 生体防御反応においては細胞性免疫を誘導する. 一方, Th2細胞はIL-4, IL-5, IL-10などのサイトカインを産生し, IgG1やIgE抗体の産生誘導に関与し, 生体防御においては液性免疫を誘導する. Th2サイトカインはIgEの産生誘導のみならず, 好酸球などの活性化を介してアレルギーの発症とその病態形成に関与していることが明らかになってきている3). またこれらTh1/Th2の前駆細胞としてIFN-γとIL-4の両方を産生するTh0細胞も存在することが報告されている4,5). Th1細胞とTh2細胞の間には, その産生するサイトカインを介して互いの機能を制御する作用があり, 生体における免疫応答はこのTh1とTh2のバランスにより成り立っている. |
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ISSN: | 1340-3443 |