Scutellaria属植物の成分研究1
黄今はコガネバナScutellaria baicalensis(Labiatae)の周皮を除いた根で, 漢方臨床上の要薬として繁用される漢薬の1つである. 本生薬の成分研究は非配糖体を中心として行われ, 現在までに41種のフラボノイド2~6), 1種のフェニルエタノイド(martynoside)3a), 14種のアミノ酸3b), 3種のステロール4b), 81種の精油成分6)及び2種の糖4a)の存在が明らかにされている. しかし, 本生薬の配糖体画分にはなお多くの成分の存在が薄層クロマトグラフィー(TLC)により示唆される. そこでScutellaria属植物の成分研究の一環として, 今回,...
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Veröffentlicht in: | 生薬学雑誌 1994, Vol.48 (3), p.215-218 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 黄今はコガネバナScutellaria baicalensis(Labiatae)の周皮を除いた根で, 漢方臨床上の要薬として繁用される漢薬の1つである. 本生薬の成分研究は非配糖体を中心として行われ, 現在までに41種のフラボノイド2~6), 1種のフェニルエタノイド(martynoside)3a), 14種のアミノ酸3b), 3種のステロール4b), 81種の精油成分6)及び2種の糖4a)の存在が明らかにされている. しかし, 本生薬の配糖体画分にはなお多くの成分の存在が薄層クロマトグラフィー(TLC)により示唆される. そこでScutellaria属植物の成分研究の一環として, 今回, 黄今の配糖体成分について研究を行った. 実験の部に記載するように, 黄今のメタノールエキスの水飽和エーテル不溶部より化合物1~8を単離した. 化合物1~3は新天然フラボノイドであり, いずれもMg-HCl反応陽性で, 赤外線吸収(IR)スペクトルは水酸基, 共役カルボニル基及びベンゼン環の存在を示す. |
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ISSN: | 1340-3443 |