有薬の優良品種の探索に関する研究-根収量並びにペオニフロリン及びタンニン合量
右薬は葛根湯, 桂枝湯, 当帰芍薬散など多くの漢方処方に配合されている重要な生薬で, 鎮痛, 鎮けい作用などが知られている. 現在, わが国では, 年間約1100トンが消費されているが, 国内生産量はその内約20%の200トンで, これらは主に奈良県, 北海道, 長野県などで生産されている. 輸入品のほとんどは中国, 韓国などに依存しているが, 品質にバラツキがあり問題が指摘されている1). 符薬の根収量は系統, 収穫時期により, また成分含量は系統, 部位, 収穫時期のみ准らず調製加工法によっても影響を受けると考えられる. 右薬の栽培に取り組むためには栽培に適した系統を探る必要がある. そこ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 生薬学雑誌 1993, Vol.47 (4), p.434-439 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 右薬は葛根湯, 桂枝湯, 当帰芍薬散など多くの漢方処方に配合されている重要な生薬で, 鎮痛, 鎮けい作用などが知られている. 現在, わが国では, 年間約1100トンが消費されているが, 国内生産量はその内約20%の200トンで, これらは主に奈良県, 北海道, 長野県などで生産されている. 輸入品のほとんどは中国, 韓国などに依存しているが, 品質にバラツキがあり問題が指摘されている1). 符薬の根収量は系統, 収穫時期により, また成分含量は系統, 部位, 収穫時期のみ准らず調製加工法によっても影響を受けると考えられる. 右薬の栽培に取り組むためには栽培に適した系統を探る必要がある. そこで, 今回, 国立衛生試験所北海道薬用植物栽培試験場より導入した41系統を栽培し, これと和歌山県で多く栽培されている園芸用荷薬との根収量並びにベオニフロリン, タンニン含量を測定し比較したので報告する. |
---|---|
ISSN: | 0037-4377 |