インドネシア産ショウガ科植物の胆汁分泌増加作用の検討

インドネシアには多くの種類のショウガ科植物が生育しており, これら植物は民間薬として繁用されているが, その薬理的および化学的研究は少ない. これら植物のなかで, ウコン(Curcuma longa L., Curcuma domestica VAL. )(C.domestica)およびクスリウコン(Curcuma xanthorrhiza ROXB. )(C.xanthorrhiza)の根茎は民間薬として黄疸, 胆石の治療に多く用いられている1-5). C.longaの薬理作用として胆汁分泌の増加作用が報告されており, この作用には含有されるcurcumin, およびその根茎から水蒸気蒸留に...

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Veröffentlicht in:生薬学雑誌 1988-12, Vol.42 (4), p.333-336
Hauptverfasser: 尾崎幸紘a, Soekeni Sedigdob
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:インドネシアには多くの種類のショウガ科植物が生育しており, これら植物は民間薬として繁用されているが, その薬理的および化学的研究は少ない. これら植物のなかで, ウコン(Curcuma longa L., Curcuma domestica VAL. )(C.domestica)およびクスリウコン(Curcuma xanthorrhiza ROXB. )(C.xanthorrhiza)の根茎は民間薬として黄疸, 胆石の治療に多く用いられている1-5). C.longaの薬理作用として胆汁分泌の増加作用が報告されており, この作用には含有されるcurcumin, およびその根茎から水蒸気蒸留により得られた精油が関与していることが報告されている6-8). とくに, 精油においては, 含有されるP-tolylmethylcarbinolが持続する強い胆汁分泌の増加作用を示し, 精油の活性成分であることが報告されている3, 9-14). またC.xanthorrhizaに関しては,その根茎から水蒸気蒸留により得られた精油が持続する胆汁分泌の増加作用を示し,この作用はcurcuminおよびC.longaの精油より強く,またこの作用には含有されるcamphorが関与することが報告されている8).
ISSN:0037-4377