漢方製剤, 生薬製剤及び生薬の残留農薬について (第5報) 日漢協の残留農薬自主基準に関する実態調査

「緒論」漢方生薬製剤の原料である生薬の多くは, 主に植物の根・葉・種子・果実などに分類される. その栽培においては, 食品用農作物と同様に病虫害防除などの目的で農薬を使用する場合があり, 消費者の安全・安心を守るために生産者は適切な管理を行い, 漢方生薬製剤の品質と安全性を保証しなければならない. 日本漢方生薬製剤協会(日漢協)では, 生命関連商品である医薬品を取り扱う企業の事業者団体として社会的責任を担う活動を行っている. 2008年より, 薬用植物栽培における使用農薬の実態調査を中国産チンピ, タイソウ, サンシシについて行い, さらに日本国内の流通品に問題がないことを確認した. また,...

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Veröffentlicht in:生薬学雑誌(2006年から) 2022-02, Vol.76 (1), p.1-8
Hauptverfasser: 堀越高宏, 野澤佳明, 池戸真吾, 河野桂子, 三枝弘和, 圖師玲子, 多田恵弥, 苫谷駿輝, 中井勝, 中川和也, 梨岡裕太, 平田智枝, 安藤英広, 松本和弘, 古家孝之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒論」漢方生薬製剤の原料である生薬の多くは, 主に植物の根・葉・種子・果実などに分類される. その栽培においては, 食品用農作物と同様に病虫害防除などの目的で農薬を使用する場合があり, 消費者の安全・安心を守るために生産者は適切な管理を行い, 漢方生薬製剤の品質と安全性を保証しなければならない. 日本漢方生薬製剤協会(日漢協)では, 生命関連商品である医薬品を取り扱う企業の事業者団体として社会的責任を担う活動を行っている. 2008年より, 薬用植物栽培における使用農薬の実態調査を中国産チンピ, タイソウ, サンシシについて行い, さらに日本国内の流通品に問題がないことを確認した. また, 「漢方製剤, 生薬製剤及び生薬についての残留農薬に関する自主基準」(自主基準)を1996年に策定し, 2度の改変を経て, 現在では有機塩素系, 有機リン系及びピレスロイド系を対象とした基準としている.
ISSN:1349-9114