日本における原料生薬の使用量に関する調査報告 (2)

「1. 緒論」漢方製剤や生薬製剤を持続して安定供給するためには, その原料となる生薬の生産量や輸入量, 流通量などの統計データは必要不可欠である. これらの統計については, いくつか報告があるが, 食品用のデータが混在しており, かつ品目に限りがある. そこで, 日本漢方生薬製剤協会(以下, 日漢協という)では, 医薬品原料に限定した初めての調査を実施し, 2008年度からの9年間の調査結果(2008~2016年度)をまとめ, 生薬学雑誌に投稿した(以下, 既報という). 今回, 既報に続き2017年度及び2018年度を対象として調査を実施したので, その結果を報告する. また, 2008年度...

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Veröffentlicht in:生薬学雑誌(2006年から) 2021-08, Vol.75 (2), p.89-105
Hauptverfasser: 山本豊, 笠原良二, 平雅代, 武田修己, 樋口剛央, 山口能宏, 白鳥誠, 佐々木博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「1. 緒論」漢方製剤や生薬製剤を持続して安定供給するためには, その原料となる生薬の生産量や輸入量, 流通量などの統計データは必要不可欠である. これらの統計については, いくつか報告があるが, 食品用のデータが混在しており, かつ品目に限りがある. そこで, 日本漢方生薬製剤協会(以下, 日漢協という)では, 医薬品原料に限定した初めての調査を実施し, 2008年度からの9年間の調査結果(2008~2016年度)をまとめ, 生薬学雑誌に投稿した(以下, 既報という). 今回, 既報に続き2017年度及び2018年度を対象として調査を実施したので, その結果を報告する. また, 2008年度からの11年間の原料生薬の使用量等の推移についてもあわせて報告する. 「2. 調査方法」「(1) 調査期間, 調査対象年度及び対象会社数」2019年6~7月に日漢協加盟全65社(調査時点)を対象として, 2017年度(2017年4月~2018年3月)及び2018年度(2018年4月~2019年3月)の各年度に医薬品の原料(単味生薬の最終製品として使用されたものを含む)として使用された生薬の種類, 量及び生産国を調査した.
ISSN:1349-9114