薬用植物栽培における使用農薬の実態調査 (第3報) 中国産サンシシの使用農薬

「緒論」 サンシシは, 第十七改正日本薬局方第一追補においてクチナシGardenia jasminoides Ellis (Rubiaceae)の果実で, ときには湯通し又は蒸したものであると規定されている. また, 中華人民共和国薬典2015年版では, アカネ科植物の梔子(Gardenia jasminoides Ellis)の成熟果実を乾燥させたものとされ, 9-11月に成熟して紅黄色を呈する果実を採取し, 果柄と異物を除去して蒸すか湯通しして乾燥すると規定されている. 日本で使用されるサンシシは, 日本漢方生薬製剤協会(日漢協)の原料生薬使用量等調査の結果では中国産が中心であり, その使...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:生薬学雑誌(2006年から) 2020-02, Vol.74 (1), p.10-19
Hauptverfasser: 山口能宏, 安部正太郎, 武田修己, 田辺章二, 樋口剛央, 堀井周文, 向田有希, 山本豊, 許秀海, 陳国強, 劉大川, 李方東, 白鳥誠, 佐々木博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒論」 サンシシは, 第十七改正日本薬局方第一追補においてクチナシGardenia jasminoides Ellis (Rubiaceae)の果実で, ときには湯通し又は蒸したものであると規定されている. また, 中華人民共和国薬典2015年版では, アカネ科植物の梔子(Gardenia jasminoides Ellis)の成熟果実を乾燥させたものとされ, 9-11月に成熟して紅黄色を呈する果実を採取し, 果柄と異物を除去して蒸すか湯通しして乾燥すると規定されている. 日本で使用されるサンシシは, 日本漢方生薬製剤協会(日漢協)の原料生薬使用量等調査の結果では中国産が中心であり, その使用量は2008-2016年度で206-249tであった. この間に日本産の使用は無く, その他の国産の使用量は0-5tで2014-2016年度は中国産のみが使用されていた.
ISSN:1349-9114