生薬「ビャクシ」のTLC確認試験法の検討

ビャクシ(白シ;Angelica Dahurica Root)は, シベリア, 中国東北部, 朝鮮半島, 日本に分布するセリ科の多年草ヨロイグサAngelica dahurica Bentham et Hooker filius ex Franchet et Savatierの根を基原とする生薬である. 「神農本草経」の中品に収載されており, 薬能として鎮痛, 排膿などを有し, 疎経活血湯, 荊芥連翹湯, 清上防風湯などの漢方処方に配合されている. 本生薬は, 第17改正日本薬局方(日局17)に収載されており, その確認試験には「本品の粉末0.2gにエタノール(95)5mLを加え, 5分間振り...

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Veröffentlicht in:生薬学雑誌 2018/02/20, Vol.72(1), pp.15-20
Hauptverfasser: 北野, 智愛, 杉脇, 秀美, 好村, 守生, 内倉, 崇, 渕野, 裕之, 川原, 信夫, 天倉, 吉章
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ビャクシ(白シ;Angelica Dahurica Root)は, シベリア, 中国東北部, 朝鮮半島, 日本に分布するセリ科の多年草ヨロイグサAngelica dahurica Bentham et Hooker filius ex Franchet et Savatierの根を基原とする生薬である. 「神農本草経」の中品に収載されており, 薬能として鎮痛, 排膿などを有し, 疎経活血湯, 荊芥連翹湯, 清上防風湯などの漢方処方に配合されている. 本生薬は, 第17改正日本薬局方(日局17)に収載されており, その確認試験には「本品の粉末0.2gにエタノール(95)5mLを加え, 5分間振り混ぜた後, ろ過する. ろ液に紫外線(主波長365nm)を照射するとき, 液は青色~青紫色の蛍光を発する」ことを見る比色試験が採用されている. 生薬の基準化の一つとして, 指標成分を設定しそれに基づき品質管理する方法が標準になりつつある.
ISSN:1349-9114
2433-8486
DOI:10.24684/jspharm.72.1_15