サジオモダカAlisma orientaleの栽培に関する研究 (第3報) 西表島における水田栽培について
「緒言」タクシャ(沢瀉)の基原植物を第17改正日本薬局方ではサジオモダカAlisma orientale Juzepczukと規定している. サジオモダカは長日植物で自然状態では7月ごろから抽苔するため, 薬用部分である塊茎は肥大しても不定形となり良質なタクシャが得られないことが知られている. そこで, サジオモダカを無加温のビニールハウスや温室において, 短日条件下で栽培した結果, 抽苔が抑制され楕円形をした塊茎が得られた. このことからサジオモダカの栽培では, 播種・育苗を夏期の高温下で行うことが必要になることから, 前報では播種を7月, 8月, 9月の3区に分けて行ったところ, 3区とも...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 生薬学雑誌(2006年から) 2018-02, Vol.72 (1), p.8-14 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「緒言」タクシャ(沢瀉)の基原植物を第17改正日本薬局方ではサジオモダカAlisma orientale Juzepczukと規定している. サジオモダカは長日植物で自然状態では7月ごろから抽苔するため, 薬用部分である塊茎は肥大しても不定形となり良質なタクシャが得られないことが知られている. そこで, サジオモダカを無加温のビニールハウスや温室において, 短日条件下で栽培した結果, 抽苔が抑制され楕円形をした塊茎が得られた. このことからサジオモダカの栽培では, 播種・育苗を夏期の高温下で行うことが必要になることから, 前報では播種を7月, 8月, 9月の3区に分けて行ったところ, 3区とも良好に発芽し2か月後には定植苗を得ている. また, その後定植苗を無加温のビニールハウスや温室でポット栽培したところ, 7月播種では全ての個体が抽苔したのに対し, S月播種では抽苔が著しく減少し9月播種では抽苔は認められず楕円形の塊茎を得ている. |
---|---|
ISSN: | 1349-9114 |