rDNA ITS領域の塩基配列によるSalacia chinensisの鑑別
「緒言」 デチンムル科(Hippocrateaceae) Salacia属植物は, インドやスリランカをはじめ, タイやインドネシアなどの東南アジアおよびブラジル, オーストラリアなどの熱帯地域に広く分布しているつる性の多年性木本であり, 120種以上が知られている. なかでもインドやスリランカ, タイに多く自生するSalacia reticulata, S.oblongaおよびS.chinensisは, 南インドを発祥とするアーユルヴェーダや東南アジア諸国の伝承医学において, その根および幹部が糖尿病の予防や糖尿病の初期段階における治療に有用であるとされている. 我々はこれまでに, これらの...
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Veröffentlicht in: | 生薬学雑誌(2006年から) 2015-08, Vol.69 (2), p.53-58 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 デチンムル科(Hippocrateaceae) Salacia属植物は, インドやスリランカをはじめ, タイやインドネシアなどの東南アジアおよびブラジル, オーストラリアなどの熱帯地域に広く分布しているつる性の多年性木本であり, 120種以上が知られている. なかでもインドやスリランカ, タイに多く自生するSalacia reticulata, S.oblongaおよびS.chinensisは, 南インドを発祥とするアーユルヴェーダや東南アジア諸国の伝承医学において, その根および幹部が糖尿病の予防や糖尿病の初期段階における治療に有用であるとされている. 我々はこれまでに, これらのSalacia属植物の抽出エキスに顕著なα-グルコシダーゼ阻害活性を見いだすとともに, ラット糖負荷試験における血糖上昇抑制効果を報告している. さらに, その活性寄与成分として8種のチオ糖スルホニウム類を明らかにしている. |
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ISSN: | 1349-9114 |