99mTc-MIBI, 18F-FDGの集積を呈した副甲状腺癌肺転移の1例

《はじめに》副甲状腺癌は, 全癌の0.005%と推定される最も稀な内分泌癌であり, 発生のメカニズムの解明, 診断および治療の面で数多くの課題を有する. 今回, 副甲状腺腫瘍術後に長期の経過で肺転移を来たし, 病変部への99mTc-MIBI, 18F-FDG(FDG)の集積を認めた副甲状腺癌肺転移の1切除例を経験したので文献的考察を含めて報告する. 《症例》【患者】40歳代 男性 【主訴】胸部単純X線写真異常 【現病歴】30歳代時に副甲状腺腺腫に対して当院内分泌外科で右上副甲状腺切除術, 甲状腺右葉摘出術を施行された. 健診の胸部X線単純写真で左肺結節影を指摘され, 当院呼吸器内科に紹介受診と...

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Veröffentlicht in:臨床核医学 2022-01, Vol.55 (1), p.2-6
Hauptverfasser: 川路智博, 金子恒一郎, 松尾有香, 山本敬洋, 増井憲太, 山本智子, 神崎正人, 坂井修二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:《はじめに》副甲状腺癌は, 全癌の0.005%と推定される最も稀な内分泌癌であり, 発生のメカニズムの解明, 診断および治療の面で数多くの課題を有する. 今回, 副甲状腺腫瘍術後に長期の経過で肺転移を来たし, 病変部への99mTc-MIBI, 18F-FDG(FDG)の集積を認めた副甲状腺癌肺転移の1切除例を経験したので文献的考察を含めて報告する. 《症例》【患者】40歳代 男性 【主訴】胸部単純X線写真異常 【現病歴】30歳代時に副甲状腺腺腫に対して当院内分泌外科で右上副甲状腺切除術, 甲状腺右葉摘出術を施行された. 健診の胸部X線単純写真で左肺結節影を指摘され, 当院呼吸器内科に紹介受診となった. 【既往歴】腎結石(20歳代に破砕術) 腰椎椎間板ヘルニア(20歳代に手術) 副甲状腺腺腫(30歳代に当院で手術) 【血液所見】Ca 10.2mg/dl(正常 8.5-9.9), 無機リン 2.4mg/dl(正常 2.5-4.3), Intact PTH 75 pg/ml(正常 16-65), CEA 2.3ng/ml, ProGRP 51.4pg/ml, SCC 0.9ng/ml, CYFRA 1.3ng/ml. その他, 特記事項なし.
ISSN:0912-5817