アルツハイマー病に対しガランタミン内服により局所脳血流が上昇する部位の検討 - 有意な上昇を示す部位とMMSE score改善との相関
《はじめに》抗認知症薬の治療効果判定に脳機能画像, すなわち脳のブドウ糖代謝を測定できるFDG-PETや脳の局所脳血流を測れるCBF-SPECTが用いられており, それぞれ代謝, 血流が低下している部位が改善した場合や, 代謝亢進, 血流上昇の新出をもって評価している報告が散見される. 一方, 認知症治療の評価法としてはADAS-Cog, IADL, MMSEなどのtotal scoreやsubscaleを用いている報告が一般的である. また, 機能画像と上記の神経テストとの両方を用いて評価してさらにはそれらの相関関係まで検討している報告がある. Donepezilに関しての左記の報告は比較的...
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Veröffentlicht in: | 臨床核医学 2020-05, Vol.53 (3), p.38-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 《はじめに》抗認知症薬の治療効果判定に脳機能画像, すなわち脳のブドウ糖代謝を測定できるFDG-PETや脳の局所脳血流を測れるCBF-SPECTが用いられており, それぞれ代謝, 血流が低下している部位が改善した場合や, 代謝亢進, 血流上昇の新出をもって評価している報告が散見される. 一方, 認知症治療の評価法としてはADAS-Cog, IADL, MMSEなどのtotal scoreやsubscaleを用いている報告が一般的である. また, 機能画像と上記の神経テストとの両方を用いて評価してさらにはそれらの相関関係まで検討している報告がある. Donepezilに関しての左記の報告は比較的多く存在するもののgalantamineに関しての報告は稀である. 今回, 当院でアルツハイマー病と診断し, レミニールを内服してもらい, MMSE, IMP-SPECTをほぼ同時期に内服前後で2回以上施行できた症例を対象に, 統計学的手法を用いて脳血流が上昇した部位を検索, また, MMSE total及びsubscaleの改善があった部位との相関関係について検討したので文献的考察を加え, 報告する. |
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ISSN: | 0912-5817 |