棘突起周囲のFDG集積についての検討 : Baastrup病との関連を踏まえて
《背景・研究目的》18F-FDG PET(PET)検査においては, 棘突起周囲の非腫瘍性集積がしばしば経験される. また対向する棘突起が接触し硬化を伴う現象はBaastrup病として知られている. Baastrup病にFDG集積を伴った症例報告は散見されるが, まとまった報告は無い. 本研究では棘突起周囲のFDG集積について, 世代や腰椎レベル別の観察頻度を調査し, CT上の棘突起の形態変化と対比した. PET検査が複数回行われた症例では経時的変化についても検討した. 《対象・研究方法》対象は2009年5月~2009年11月にPETを施行した200人(腰椎への骨転移が無く, 直近3か月以内の化...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 臨床核医学 2015-11, Vol.48 (6), p.88-90 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 《背景・研究目的》18F-FDG PET(PET)検査においては, 棘突起周囲の非腫瘍性集積がしばしば経験される. また対向する棘突起が接触し硬化を伴う現象はBaastrup病として知られている. Baastrup病にFDG集積を伴った症例報告は散見されるが, まとまった報告は無い. 本研究では棘突起周囲のFDG集積について, 世代や腰椎レベル別の観察頻度を調査し, CT上の棘突起の形態変化と対比した. PET検査が複数回行われた症例では経時的変化についても検討した. 《対象・研究方法》対象は2009年5月~2009年11月にPETを施行した200人(腰椎への骨転移が無く, 直近3か月以内の化学・放射線治療歴やリウマチ関連疾患の既往の無い, 40~80代各年代男女20人ずつの40人)とし, 2013年10月までの経過を追跡した. 大動脈弓部で計測した血液プール以上のFDG集積がPET上で棘突起周囲に見られるものをPET陽性, CTで対向する棘突起が接触し硬化像がCTで見られるものをCT陽性と定義し, 年代別, 腰椎棘突起レベル別にPET所見とCT所見の関連を調べた. |
---|---|
ISSN: | 0912-5817 |