子宮峡部癌の臨床病理学的特徴と Lynch 症候群との関連

子宮体癌は子宮体部や底部から発生することが一般的であるが, まれに体部下部から頸部上部, つまりlower uterinesegment(LUS)もしくは峡部と呼ばれる領域から発生する子宮体癌が存在する. 子宮峡部から発生する子宮体癌(以降, 子宮峡部癌)は子宮体癌全体の3 〜3.5%とまれであり, これまで小規模の報告しか存在しない. 近年, 子宮峡部癌が遺伝性腫瘍であるLynch 症候群との関連があると報告され注目されている. 一般的な子宮体癌でのLynch 症候群の頻度は1 〜2 %といわれているが, 米国の報告によると子宮峡部癌のうち29%がLynch 症候群とされ, 高頻度にMSH2...

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Veröffentlicht in:家族性腫瘍 2013, Vol.13(1), pp.1-5
Hauptverfasser: 増田, 健太, 阪埜, 浩司, 矢野倉, 恵, 小林, 佑介, 辻, 浩介, 木須, 伊織, 植木, 有紗, 野村, 弘行, 平沢, 晃, 進, 伸幸, 青木, 大輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:子宮体癌は子宮体部や底部から発生することが一般的であるが, まれに体部下部から頸部上部, つまりlower uterinesegment(LUS)もしくは峡部と呼ばれる領域から発生する子宮体癌が存在する. 子宮峡部から発生する子宮体癌(以降, 子宮峡部癌)は子宮体癌全体の3 〜3.5%とまれであり, これまで小規模の報告しか存在しない. 近年, 子宮峡部癌が遺伝性腫瘍であるLynch 症候群との関連があると報告され注目されている. 一般的な子宮体癌でのLynch 症候群の頻度は1 〜2 %といわれているが, 米国の報告によると子宮峡部癌のうち29%がLynch 症候群とされ, 高頻度にMSH2 の変異が存在するとしている. 今後わが国をはじめ, より大規模な調査において子宮峡部癌の臨床病理学的特徴やLynch 症候群との関連についてさらに検討する必要がある.
ISSN:1346-1052
2189-6674
DOI:10.18976/jsft.13.1_1