超音波検査による乳房構成の評価―マンモグラフィ分類との比較

【目的】超音波(US)よる乳房構成分類と,マンモグラフィ(MG)による分類とを比較し,その関連性を知る。【対象】MG とUS を同日に施行した連続する検診1047 例【方法】US では,乳腺領域内の皮下脂肪織と等エコーが占める割合により,P1:25%未満,P2:25 ~ 49%,P3:50 ~ 74%,P4:75%以上,F:脂肪の5 分類を行った。MG では,極めて高濃度,不均一高濃度,乳腺散在,脂肪性に分類し,高濃度乳房ではTäbar分類を用いた。【結果】P1 では,極めて高濃度2 例1.0%,不均一高濃度57 例29.5%,乳腺散在127 例66.8%,脂肪性7 例3.6%,P2 は40...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2024, Vol.33(2), pp.176-182
Hauptverfasser: 河内, 伸江, 角田, 博子, 八木下, 和代, 松岡, 由紀, 川久保, 衣里子, 向井, 理枝, 剱, さおり, 吉田, 泰子, 中村, 茉美花, 田中, 晴菜, 木村, 武志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】超音波(US)よる乳房構成分類と,マンモグラフィ(MG)による分類とを比較し,その関連性を知る。【対象】MG とUS を同日に施行した連続する検診1047 例【方法】US では,乳腺領域内の皮下脂肪織と等エコーが占める割合により,P1:25%未満,P2:25 ~ 49%,P3:50 ~ 74%,P4:75%以上,F:脂肪の5 分類を行った。MG では,極めて高濃度,不均一高濃度,乳腺散在,脂肪性に分類し,高濃度乳房ではTäbar分類を用いた。【結果】P1 では,極めて高濃度2 例1.0%,不均一高濃度57 例29.5%,乳腺散在127 例66.8%,脂肪性7 例3.6%,P2 は40 例6.6%,260 例42.8%,304 例50.0%,4 例0.7%,P3 は18 例11.4%,68 例43.0%,72 例45.6%,0 例,P4 は8 例26.8%,12 例40.0%,10 例33.3%,0 例,F は2 例3.4%,2 例3.4%,29 例50.0%,25 例43.1%であった。Täbar 分類では,P1:パターンⅣ 29 例49.2%,パターンⅤ 13 例22.0%,P2:127 例42.3%,94 例31.3%,P3:11 例12.8%,53 例61.6%,P4:1 例5.0%,15 例75.0%であった。【考察・結語】US 分類とMG 分類には相関する傾向があった。US 上乳腺領域内の等エコーの割合が多い場合,MG では高濃度乳房で,間質優位の構成となる傾向が確認された。しかし,US とMG 分類には乖離もあり,ハイリスクとされる症例に相違があることもわかった。両方で検討することで,ハイリスク群の評価を,より高い精度で実現できる可能性が示された。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.33.176