乳がん超音波検診の実際 −茨城県総合健診協会の場合

茨城県総合健診協会では,乳がんの早期発見・早期治療を図ることを目的に策定された「茨城県乳がん検診実施指針」に準じた形で,茨城県内の36 市町村の対策型超音波検診を実施している。J-START の結果から超音波併用検診は発見率の増加,感度の上昇,中間期乳がんの減少の効果がわかっているものの,死亡率減少効果の確認や実施体制の構築にはまだまだ時間を要することから,全国的な導入にはまだ様々な課題がある。当協会で行っている超音波検診の成績と実際の施行体制,超音波検査技師の育成,精度管理としての症例検討会の内容などについて報告し,今後の期待と課題について述べる。本内容が,超音波検診導入に向けての参考材料に...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2024, Vol.33(2), pp.159-163
Hauptverfasser: 森島, 勇, 植野, 映, 朝田, 理央, 井口, 研子, 伊藤, 吾子, 梅本, 剛, 太田代, 紀子, 東野, 英利子, 坂東, 裕子, 平野, 稔, 福田, 禎治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:茨城県総合健診協会では,乳がんの早期発見・早期治療を図ることを目的に策定された「茨城県乳がん検診実施指針」に準じた形で,茨城県内の36 市町村の対策型超音波検診を実施している。J-START の結果から超音波併用検診は発見率の増加,感度の上昇,中間期乳がんの減少の効果がわかっているものの,死亡率減少効果の確認や実施体制の構築にはまだまだ時間を要することから,全国的な導入にはまだ様々な課題がある。当協会で行っている超音波検診の成績と実際の施行体制,超音波検査技師の育成,精度管理としての症例検討会の内容などについて報告し,今後の期待と課題について述べる。本内容が,超音波検診導入に向けての参考材料になれば幸いである。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.33.159