高知県および当院におけるブレスト・アウェアネスの取り組みと認知度の推移−普及,啓発に向けて本学会と地域の果たすべき役割

【目的】ブレスト・アウェアネス(以下BA)に対する高知県及び当院での取り組み及びBA認知度の経年推移を報告するともに,普及,啓発に向けて本学会と地域の果たすべき役割等を考察した。【結果】2020 年12 月,県ホームページにBA をアップロード。2022 年4 月,県内全市町村,保健所等にリーフレットを配布。同年5 月,講演。その後,複数の市町村広報誌にBA の記事,動画等が掲載,配信された。当院では2022 年3 月,同様の講演を行い,院内にリーフレットを提示開始した。当院受診者に対してのBA の説明は医師,看護師あるいは放射線技師が個別に行った。2022年4 月及び2023 年5 月,BA...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2024, Vol.33(1), pp.55-58
Hauptverfasser: 山川, 卓, 杉本, 健樹, 安藝, 史典, 藤島, 則明, 高橋, 聖一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:【目的】ブレスト・アウェアネス(以下BA)に対する高知県及び当院での取り組み及びBA認知度の経年推移を報告するともに,普及,啓発に向けて本学会と地域の果たすべき役割等を考察した。【結果】2020 年12 月,県ホームページにBA をアップロード。2022 年4 月,県内全市町村,保健所等にリーフレットを配布。同年5 月,講演。その後,複数の市町村広報誌にBA の記事,動画等が掲載,配信された。当院では2022 年3 月,同様の講演を行い,院内にリーフレットを提示開始した。当院受診者に対してのBA の説明は医師,看護師あるいは放射線技師が個別に行った。2022年4 月及び2023 年5 月,BA に関する認知度等を当院受診者100 名にアンケート調査した。その結果,BA という言葉を聞いたことがある3% → 8%,その意味を知っている1% → 2%,乳房の異常に気づいても,検診を待つ3%→ 3%等であった。【考察・まとめ】BA の認知度は少し上昇したが,まだまだ低く,普及の壁はかなり高い。本学会としては,メディア,ネットのみならず他学会とも連携し,BA をさらに周知徹底することが重要である。また,地域としても,県から各市町村,地域コミュニティ,学校,クリニック単位等で普及させる必要がある。私たち医療者は,今後も粘り強く,ブレスト・アウェアネスの概念を一人でも多くの人に説明し,乳がん死減少に導いていくべきである。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.33.55