ヒアルロン酸による豊胸術後に巨大腫瘤を呈した1例

要旨:57歳女性. 5年ほど前にヒアルロン酸注入による豊胸術を受けた. ヒアルロン酸注入によりバストアップし5年経過した現在も縮小なく, 目立ったトラブルを感じていない. 今まで不定期にマンモグラフィや超音波検査での乳がん検診を受診しており, 今回対策型乳がん検診超音波検査で異常を指摘され当院を受診した. 当院初診時の視触診にて両側乳房下部全体におよぶ大きな腫瘤を触知した. 乳房超音波検査にて両側乳房下部に嚢胞性腫瘤を認めた. 今回, ヒアルロン酸注入による豊胸術を受けた後, 注入物が吸収されず巨大腫瘤を形成した症例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2023-03, Vol.32 (1), p.117-120
1. Verfasser: 藤田由佳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:57歳女性. 5年ほど前にヒアルロン酸注入による豊胸術を受けた. ヒアルロン酸注入によりバストアップし5年経過した現在も縮小なく, 目立ったトラブルを感じていない. 今まで不定期にマンモグラフィや超音波検査での乳がん検診を受診しており, 今回対策型乳がん検診超音波検査で異常を指摘され当院を受診した. 当院初診時の視触診にて両側乳房下部全体におよぶ大きな腫瘤を触知した. 乳房超音波検査にて両側乳房下部に嚢胞性腫瘤を認めた. 今回, ヒアルロン酸注入による豊胸術を受けた後, 注入物が吸収されず巨大腫瘤を形成した症例を経験したので, 文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0918-0729