Digital breast tomosynthesis で検出された境界明瞭平滑腫瘤病変の良悪性の検討
目的;Digital breast tomosynthesis(以下DBT)で指摘された境界明瞭平滑腫瘤(Well circumscribed mass;以下WCM)の良悪性に関わる画像所見を検討した。対象及び方法;2016年7月から2021年3月までDBT でWCM を認めた555病変,平均年齢55才。撮影機腫は富士フィルムAMULET Innovality でMLO,CC 撮影を行った。最終診断は良性,悪性(がん)に分け,Digital mammography(以下DM)所見,DBT 所見を検討した。結果;内訳は555病変中悪性は24病変(4.3%),DM 所見C1が41.6%,うち3.5...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2022, Vol.31(2), pp.189-194 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的;Digital breast tomosynthesis(以下DBT)で指摘された境界明瞭平滑腫瘤(Well circumscribed mass;以下WCM)の良悪性に関わる画像所見を検討した。対象及び方法;2016年7月から2021年3月までDBT でWCM を認めた555病変,平均年齢55才。撮影機腫は富士フィルムAMULET Innovality でMLO,CC 撮影を行った。最終診断は良性,悪性(がん)に分け,Digital mammography(以下DM)所見,DBT 所見を検討した。結果;内訳は555病変中悪性は24病変(4.3%),DM 所見C1が41.6%,うち3.5%に悪性を認めた。良悪性の鑑別としてDBT での最長径,最長/最短径比,腫瘤濃度が単変量解析での有意因子,腫瘤濃度のみが多変量解析で独立有意因子であった。腫瘤濃度による,がんの診断能は正診率77.1%,感度45.8%,PPV8.8%。一方,感度を重要視すると,最長径7.9mm 以上を悪性とした場合,感度100%,特異度38.6%,正診率41.3%,PPV6.9%,NPV100%であった。結語;WCM の約95%は良性病変であり,7.9mm 未満の小病変を除外することで,がんを見落とさずに偽陽性率を低下させることができる可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0918-0729 1882-6873 |
DOI: | 10.3804/jjabcs.31.189 |