P-114 マンモグラフィ(MG)読影に重要な乳腺組織の伸展性―読影医が撮影するポジショニング

【目的】デジタルマンモグラフィや比較読影の増加に伴い質の高い読影力が求められる. そのために質の良い撮影技術から得られる良質のMG画像が一層求められるようになってきた. 当ゼミでは, 医師と技師が参加する読影勉強会で, 医師は画像の良悪を把握した上での読影に, 技師は読影力をつけてポジショニング改良に努めている. 読影の向上と定期的に行なっているポジショニング検討から撮影技術力の向上を図り報告してきた. 今回, 読影上重要な因子であるが客観的評価の困難な乳腺組織伸展性について検討した. 【対象と方法】伸展性の評価は, 比較読影可能な7施設, 撮影者7名のマンモグラムをポジショニング評価基準(P...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.382-382
Hauptverfasser: 中山崇, 平松佐和子, 阿部宣子, 石黒志穂, 岩崎政代, 高野真智子, 中田恵, 宮崎千恵子, 原孝彦, 金井万里子, 藤原靖久, 古妻康之, 阪本康夫, 古川順康, 古妻嘉一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】デジタルマンモグラフィや比較読影の増加に伴い質の高い読影力が求められる. そのために質の良い撮影技術から得られる良質のMG画像が一層求められるようになってきた. 当ゼミでは, 医師と技師が参加する読影勉強会で, 医師は画像の良悪を把握した上での読影に, 技師は読影力をつけてポジショニング改良に努めている. 読影の向上と定期的に行なっているポジショニング検討から撮影技術力の向上を図り報告してきた. 今回, 読影上重要な因子であるが客観的評価の困難な乳腺組織伸展性について検討した. 【対象と方法】伸展性の評価は, 比較読影可能な7施設, 撮影者7名のマンモグラムをポジショニング評価基準(P-A・B・C・D)にて, P-A評価された症例で脂肪性~乳腺散在のMLO画像を用いて, 伸展性の改善点を見つけ出し, 改善のために個別にポジショニング実技レクチャーを行なった. 【結果と考察】質の高い読影に必要なP-A評価の明らかな増加とポジショニング項目の中でも特に重要なM領域を中心とした伸展性の改善傾向を認めた. 伸展性はポジショニングの総合評価と捉え, 伸展性を適正に評価出来ることが撮影と読影能力の向上に繋がると考える.
ISSN:0918-0729