P-047 若年者乳癌についての検討

当院で2008年1月~2011年3月に手術を行った乳癌症例のうち35歳未満の17例について検討を行った. 浸潤性乳管癌15例, DCIS2例で, うち8例に腋窩リンパ節転移を認めた. 初診時に遠隔転移を認めた症例はなかった. 受診動機は腫瘤自覚が15例, 血性乳汁分泌1例, 乳房痛1例であった. 授乳中の1例を除く16例で受診時にマンモグラフィが施行され, 14例は腫瘍に相当する異常(腫瘤4例, 石灰化5例, 腫瘤+石灰化3例, 腫瘤+構築の乱れ1例, FAD+石灰化1例)を認めたが, 浸潤癌2例には異常を認めなかった. USで病変が同定されたのは16例(腫瘤11例, 腫瘤+点状高エコー-4例...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.365-365
Hauptverfasser: 片桐亜矢子, 宇野幸子, 南麻紀子, 小林健, 吉野裕司, 村田智美, 金子真美, 横山浩一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院で2008年1月~2011年3月に手術を行った乳癌症例のうち35歳未満の17例について検討を行った. 浸潤性乳管癌15例, DCIS2例で, うち8例に腋窩リンパ節転移を認めた. 初診時に遠隔転移を認めた症例はなかった. 受診動機は腫瘤自覚が15例, 血性乳汁分泌1例, 乳房痛1例であった. 授乳中の1例を除く16例で受診時にマンモグラフィが施行され, 14例は腫瘍に相当する異常(腫瘤4例, 石灰化5例, 腫瘤+石灰化3例, 腫瘤+構築の乱れ1例, FAD+石灰化1例)を認めたが, 浸潤癌2例には異常を認めなかった. USで病変が同定されたのは16例(腫瘤11例, 腫瘤+点状高エコー-4例, 低エコー+点状高エコー1例)で, DCISの1例は病変を同定できなかった. 術前化学療法は4例に施行され, 1例は腫瘍増大のため途中で中止し手術に切り替えた. 術式はBt6例, Bq4例, Bp7例で, 腋窩隔清は8例に施行された. 術後化学療法は7例に施行されたが1例は副作用のため1回で中止となった. 経過中2例に転移が出現し, 1例は術後1年1ヶ月で死亡した.
ISSN:0918-0729