P-026 マンモグラフィ比較読影の有用性の検討

【はじめに】当院ではマンモグラフィ併用検診の精度向上を目指して, 2008年度より症例の一部を対象に比較読影を導入した. 読影結果と比較読影の問題点について検討したので報告する. 【方法】2008年4月から2011年3月の3年間に当院のマンモグラフィ併用乳癌検診を受診した7863名を対象とした. 判定は二重読影で行い, 第2読影は精中委読影試験A判定の医師が行った. 2名の判定医のいずれかが希望し, 過去に当施設での検診歴があった症例に限り比較読影をおこなった. 【結果】比較前総合判定における要精査症例数ならびに要精査率は各年度毎に138名(5.1%), 138名(5.1%), 117名(4....

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.360-360
Hauptverfasser: 堀場隆雄, 荻原菜緒, 松村貴世, 増渕麻里子, 石黒千春, 長尾康則, 井上保, 八木齋和, 佐藤榮作, 折原明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【はじめに】当院ではマンモグラフィ併用検診の精度向上を目指して, 2008年度より症例の一部を対象に比較読影を導入した. 読影結果と比較読影の問題点について検討したので報告する. 【方法】2008年4月から2011年3月の3年間に当院のマンモグラフィ併用乳癌検診を受診した7863名を対象とした. 判定は二重読影で行い, 第2読影は精中委読影試験A判定の医師が行った. 2名の判定医のいずれかが希望し, 過去に当施設での検診歴があった症例に限り比較読影をおこなった. 【結果】比較前総合判定における要精査症例数ならびに要精査率は各年度毎に138名(5.1%), 138名(5.1%), 117名(4.8%)であった. 比較読影が希望され過去画像が得られた症例数は, 93名, 116名, 91名であった. 比較読影後の要精査率は, 4.1%, 3.3%, 3.3%であった. また過去画像の取り寄せにより比較読影症例で読影結果がおよそ一週間遅れる結果となった. 【考察】マンモグラフィ併用乳癌検診における比較読影の導入の有用性が示唆された. しかし, 読影結果の遅れや事務作業の増加など問題点も指摘され, さらなる取り組みが必要と考えられた.
ISSN:0918-0729