O-120 乳房超音波併用乳がん検診12年間の長期成績からみた精度管理―車載検診を中心に

われわれは1998年から現在まで, 視触診無しのマンモグラフィ(MMG)/超音波検査(US)併用による乳がん検診を継続し, 検診受診者累計総数は約26.8万人に至っている. 今回, その長期成績と精度管理について検討した. 【対象と方法】1998~2000年は施設検診で開始(開始期), 2001年からはMMG, US装置車載の「マンモバス」を導入(導入期), 2004年からは全国規模の大企業検診を受託(展開期), 現在, 各地の乳腺専門医に連携を頂きながら, 職域検診を中心に全国規模の乳がん検診を行っている. 【結果】2009年迄の累計受診者総数は21,8464で発見乳がん数は584名(0.2...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.343-343
Hauptverfasser: 駒木幹正, 安田由紀子, 中原浩, 町田英一郎, 古澤秀実, 前田資雄, 中原真由美, 難波滋子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:われわれは1998年から現在まで, 視触診無しのマンモグラフィ(MMG)/超音波検査(US)併用による乳がん検診を継続し, 検診受診者累計総数は約26.8万人に至っている. 今回, その長期成績と精度管理について検討した. 【対象と方法】1998~2000年は施設検診で開始(開始期), 2001年からはMMG, US装置車載の「マンモバス」を導入(導入期), 2004年からは全国規模の大企業検診を受託(展開期), 現在, 各地の乳腺専門医に連携を頂きながら, 職域検診を中心に全国規模の乳がん検診を行っている. 【結果】2009年迄の累計受診者総数は21,8464で発見乳がん数は584名(0.27%). うちDCISは18.8%, I期は53.6%であった. 開始期, 導入期, 展開期の要精検率はそれぞれ13.9%, 4.9%, 2.8%と減少した. 精検受診率は開始期, 導入期, 展開期でそれぞれ93.2%, 96.9%, 87.2%と展開期以後で少し低下した. 乳がん発見率は展開期の初年度で0.41%と最も高かった. 発見乳がん591病巣で, MMGのみ有所見例は134病巣(22.7%), USのみ有所見例は113病巣(19.1%)であった. 前者では微細石灰化巣所見が多い. 【まとめ】US併用検診の成績は良好であった. 全国展開の大規模検診では精検受診率の維持と精検担当医との連携が重要である.
ISSN:0918-0729