O-115 当院の乳がん検診における精度管理の結果と課題

【目的】当院ではカテゴリー3以上のMMGについて定期的に医師・放射線技師・検査技師でカンファレンスを行い, そこで診断の確定を行っているが, それが直接検診成績に結びついていない現状がある. そこで, 昨年1年間に当院で行われたMMG検診の精度管理を行い, 問題点を検証したので報告する. 【方法】2010年4月から2011年3月までの1年間に行われたMMG検診4322件のうち, 健康管理センターでの検診成績とカンファレンスで確定された検診成績を比較検討する. 【結果】健康管理センターでの検診成績: 要精査210件(4.86%), 要精検受診者164件(78.1%), がん発見数18件(0.41...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.342-342
Hauptverfasser: 内田裕子, 桑野聖子, 石川弘人, 若松百実
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】当院ではカテゴリー3以上のMMGについて定期的に医師・放射線技師・検査技師でカンファレンスを行い, そこで診断の確定を行っているが, それが直接検診成績に結びついていない現状がある. そこで, 昨年1年間に当院で行われたMMG検診の精度管理を行い, 問題点を検証したので報告する. 【方法】2010年4月から2011年3月までの1年間に行われたMMG検診4322件のうち, 健康管理センターでの検診成績とカンファレンスで確定された検診成績を比較検討する. 【結果】健康管理センターでの検診成績: 要精査210件(4.86%), 要精検受診者164件(78.1%), がん発見数18件(0.416%), 陽性反応適中度8.57%であった. カンファレンスの結果をもとに算出した検診成績: 要精査136件(3.15%), 要精検受診者110件(80.88%), がん発見数18(0.416%), 陽性反応適中度13.23%であった. 【結論】カンファレンスで落とされた74症例のうち, 約7割が正常乳腺をmassやFADとして拾ったものであった. これからもカンファレンスを通じて, 乳腺専門医師とその他の医師, 技師間の読影能力差をできるだけ少なくし, またカンファレンスの結果が検診システムにうまく反映される仕組みを構築していかなくてはならない.
ISSN:0918-0729