PD-15. マンモグラフィ検診の二次検診施設としてのドック施設の関わり

マンモグラフィ検診の要精検例には, 追加撮影や超音波検査を行うだけで, 異常がないか, 明らかに良性と判断できる例が多く含まれる. また精検後の経過観察を精密検査実施機関が継続することでそのキャパシティが圧迫され, 乳がんを疑われる要精検例の受診が滞る状況も生じてきている. この傾向は, 今後検診受診率が向上してくれば, それに比例して強まると考えられる. そこで要精検例を, 真に病理学的検討などの精査が必要なものと, その必要のないものとに振り分ける「二次検診」施設の役割が重要性を増している. 当センターは松江市にある人間ドック専門施設であるが, 昨年, 行政や医師会の了解と近隣の精密検査施...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2011, Vol.20 (3), p.313-313
Hauptverfasser: 吉川和明, 岡真二, 田中志乃, 内田量弘, 高橋和子, 原格子, 黒田弘之, 川上美和子, 森本紀彦, 村田陽子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:マンモグラフィ検診の要精検例には, 追加撮影や超音波検査を行うだけで, 異常がないか, 明らかに良性と判断できる例が多く含まれる. また精検後の経過観察を精密検査実施機関が継続することでそのキャパシティが圧迫され, 乳がんを疑われる要精検例の受診が滞る状況も生じてきている. この傾向は, 今後検診受診率が向上してくれば, それに比例して強まると考えられる. そこで要精検例を, 真に病理学的検討などの精査が必要なものと, その必要のないものとに振り分ける「二次検診」施設の役割が重要性を増している. 当センターは松江市にある人間ドック専門施設であるが, 昨年, 行政や医師会の了解と近隣の精密検査施設の連携のもと, 島根県が設ける乳がん検診の精密検査実施機関の施設基準をクリアし, マンモグラフィと超音波検査に特化した「二次検診機関」としての診療を旗揚げした. 受診対象者は当施設が担当した松江市の個別検診の要精検例と, 連携する精密検査施設で精検後に経過観察を勧められた症例であるが, 本年度からは巡回車による集団検診の要精検例も受け入れも開始する. それを含めた現状と展望について報告する.
ISSN:0918-0729