P-101 妊婦に対する乳房超音波検査

産婦人科診療ガイドライン産科編2008では, 妊娠初期に子宮頸部細胞診をすることが望ましいと記載されている. また妊娠, 分娩, 産褥期は乳房に関心が高まる時期であり, 平成19年2月から妊娠初期に子宮頸部細胞診と乳房超音波検査を同時に行っている. 対象と方法:対象は妊婦健診を施行した298例(初産婦220名, 経産婦78名)で, 年齢は18歳から44歳, 平均29.8歳であった. 妊娠12週前後に子宮頸部細胞診と乳房の視・触診および乳房超音波検査を施行した. 妊娠中期には助産師による乳房チェックを行い必要に応じて超音波検査を再検し自己検診の指導を追加した. 結果:乳房の視・触診での有所見は8...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.389-389
Hauptverfasser: 竹下茂樹, 山本弘子, 大澤しのぶ, 竹内浩美, 杉田深雪, 押切啓子, 庄司順子, 竹下寿子, 竹下文雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:産婦人科診療ガイドライン産科編2008では, 妊娠初期に子宮頸部細胞診をすることが望ましいと記載されている. また妊娠, 分娩, 産褥期は乳房に関心が高まる時期であり, 平成19年2月から妊娠初期に子宮頸部細胞診と乳房超音波検査を同時に行っている. 対象と方法:対象は妊婦健診を施行した298例(初産婦220名, 経産婦78名)で, 年齢は18歳から44歳, 平均29.8歳であった. 妊娠12週前後に子宮頸部細胞診と乳房の視・触診および乳房超音波検査を施行した. 妊娠中期には助産師による乳房チェックを行い必要に応じて超音波検査を再検し自己検診の指導を追加した. 結果:乳房の視・触診での有所見は8例(2.7%)で腫瘤5例, 陥没乳頭3例であった. 乳房超音波検査の有所見は34例(11.4%)で, 嚢胞21例, 嚢胞以外の腫瘤形成性病変11例(縦横比<0.7, 境界明瞭), 乳管拡張2例であった. 子宮頸部細胞診では軽度異形成の症例が1例認められた. 産褥期では乳瘤が2例認められた. 結論:妊娠中の乳房超音波検査は子宮がん検診と同時のため受け入れやすいものと思われた. 妊婦に対する乳癌の早期発見を目的とした乳房スクリーニングを継続して行う予定である.
ISSN:0918-0729