P-90 触診/MMG/US三者併用検診によって発見された乳癌症例の検討~超音波検診の長短所の検討

当院では, 市町村からの委託事業により触診・マンモグラフィー(以下MMG)及び超音波(以下US)の三者併用の乳癌検診を行っている. MMGはMLOの1方向のみ実施しており, 検診の対象年齢は20歳以上である. 2005年4月から2008年3月までに当院が担当した市町村の乳癌検診の総受診者数は22063名で, うち要精検者数は1697名, 乳癌発見者数は47名, 要精検率は7.7%で, 乳癌発見率は0.2%あった. 今回我々は, 前述の期間に当院が施行した検診で要精査となり, 当院の二次検査にて乳癌と診断し手術を行った14名を対象に精査のきっかけとなった検査を調べた. 結果は触診のみ0名, 触診...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.386-386
Hauptverfasser: 金森妙子, 石原和浩, 高橋治海, 山本悟, 森光華澄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:当院では, 市町村からの委託事業により触診・マンモグラフィー(以下MMG)及び超音波(以下US)の三者併用の乳癌検診を行っている. MMGはMLOの1方向のみ実施しており, 検診の対象年齢は20歳以上である. 2005年4月から2008年3月までに当院が担当した市町村の乳癌検診の総受診者数は22063名で, うち要精検者数は1697名, 乳癌発見者数は47名, 要精検率は7.7%で, 乳癌発見率は0.2%あった. 今回我々は, 前述の期間に当院が施行した検診で要精査となり, 当院の二次検査にて乳癌と診断し手術を行った14名を対象に精査のきっかけとなった検査を調べた. 結果は触診のみ0名, 触診+US 1名, 触診+MMG 1名(US未施行), MMGのみ5名(うち1症例はUS未施行), MMG+US 4名, USのみ1名, 触診+MMG+USは2名であった. 検診時に触診で所見をとらえたのは4名, USでは8名, MMGでは12名で, MMGで発見される割合が触診やUSに比較して多い傾向にあった. 検診ではMMGのみで発見された症例でも二次検査ではUSで所見を認める場合が少なくなく, MMGのみで発見された症例の二次検査時のUS所見について再検討する事によって, US検診の長短所の発見につながるのではないかと考え, 検討した.
ISSN:0918-0729