P-38 地域での「出前講義」による乳癌検診啓発活動の取り組み
当院は消費生活協同組合法に基く医療生活協同組合(以下医療生協)を経営母体とし約26000名の地域住民の出資により運営されている. 医療生協では日常的に地域住民がそれぞれの健康・医療に関わる問題を持ち寄り, 職員・医師とともに問題解決の取り組みを行っている. 例えば「班会」とよばれる少人数の集まりでは, 関心の高いテーマについての勉強会や講演会が行われ, 年間開催件数は3000件, 総参加者数は10000人を超えている. 富山県でのマンモグラフィ検診受診率は約21%と全国平均並みではあるが十分な水準とはいえない. われわれは検診受診率向上のため, 病院および法人全体でキャンペーン活動を行い, 医...
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.373-373 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当院は消費生活協同組合法に基く医療生活協同組合(以下医療生協)を経営母体とし約26000名の地域住民の出資により運営されている. 医療生協では日常的に地域住民がそれぞれの健康・医療に関わる問題を持ち寄り, 職員・医師とともに問題解決の取り組みを行っている. 例えば「班会」とよばれる少人数の集まりでは, 関心の高いテーマについての勉強会や講演会が行われ, 年間開催件数は3000件, 総参加者数は10000人を超えている. 富山県でのマンモグラフィ検診受診率は約21%と全国平均並みではあるが十分な水準とはいえない. われわれは検診受診率向上のため, 病院および法人全体でキャンペーン活動を行い, 医師・職員が地域へ出向き, 前記「班会」で乳癌の「出前講義」を行う啓発活動を開始した. 紙芝居やパワーポイント等を駆使し, なるべくわかりやすく検診の重要性・有効性を訴えた. その結果当法人での乳癌検診受診者数は, 取り組み開始後, 前年比約46%増加した. 今後はさらなる受診率向上を目指し「出前講義」のできる「語り部」を多く養成するなど, より広範な啓発活動を展開しようと準備している. われわれの経験について報告する. |
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ISSN: | 0918-0729 |