O-209 当施設における乳癌検診受診率および発見率向上にむけての取り組み:第一報

目的:乳癌検診にマンモグラフィーが導入され5年が経過した. しかし乳癌検診の受診率は当市(光市)ではむしろ低下傾向にあった. 当施設における受診率向上のための試みとその効果, 問題点を報告する. 方法:乳癌専門医による検診を平成17年から開始し, 地域における啓蒙活動として講演会を開催した. 女性技師を採用し, マンモグラフィーによる疼痛が強い患者のためと発見率向上も目指し, 超音波検査も併用した. 夜間, 日曜日検診を実施した. 検診受診者にアンケート調査を行った. 結果:平成17年度, 市の受診者884名, 内乳癌3名. 平成21年度は市全体で1225人の検診受信者があり, 当施設を521...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.361-361
Hauptverfasser: 丸岩昌文, 田中喜久, 若松紀子, 藤嶋紘子, 山下洋子, 宮田美津江, 河井美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:乳癌検診にマンモグラフィーが導入され5年が経過した. しかし乳癌検診の受診率は当市(光市)ではむしろ低下傾向にあった. 当施設における受診率向上のための試みとその効果, 問題点を報告する. 方法:乳癌専門医による検診を平成17年から開始し, 地域における啓蒙活動として講演会を開催した. 女性技師を採用し, マンモグラフィーによる疼痛が強い患者のためと発見率向上も目指し, 超音波検査も併用した. 夜間, 日曜日検診を実施した. 検診受診者にアンケート調査を行った. 結果:平成17年度, 市の受診者884名, 内乳癌3名. 平成21年度は市全体で1225人の検診受信者があり, 当施設を521人が利用した. 乳癌発見は8人(内当施設6人)であった. 乳癌検診率は, 光市全体としては変動は少ないが, 当施設における受診率は向上傾向にある. 専門医による検診, 講演会, 夜間, 日曜日検診は, 受診率向上に有効であり, 当施設の乳癌発見率も高率であった. 考察:マンモグラフィーを用いた検診の認知度は高まっているが受診率は低い. 受診率低下の原因は単一なものではなく複合的な要素が強い. 今後も検診率向上への各種取り組みを続け検討していきたい.
ISSN:0918-0729