O-57 三重乳がん検診ネットワークデータベースを用いた真の乳癌検診受診率算出の試み~市町村, 企業, 自己検診を加味した受診率

【目的】現在, 一般的に用いられている乳癌検診受診率は, 厚生労働省や各地方自治体が発表している市町村検診に基づいた受診率となっている. 本邦では乳癌検診の検診種類として他に, 企業検診, 自己検診等があり, これらを加味した受診率はまだ報告が乏しい. 三重県では, 乳がん検診結果の共有を目的にマンモグラフィの結果を一括管理するシステムを運用しており, このデータベースを用いて, 真の乳癌検診受診率算出を試みたので報告する. 【方法】データベースには2005年9月より2010年6月まで, 28医療機関, 約90,000人の登録者(三重県乳癌検診人口の16%), 122,000件のデータが存在し...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.323-323
Hauptverfasser: 田中里奈, 永澤直樹, 小林茂樹, 西田純子, 高瀬英子, 小倉真由美, 前田菜美, 磯嶋志保, 西村美圭子, 落合三奈恵, 牧浩昭, 竹田寛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】現在, 一般的に用いられている乳癌検診受診率は, 厚生労働省や各地方自治体が発表している市町村検診に基づいた受診率となっている. 本邦では乳癌検診の検診種類として他に, 企業検診, 自己検診等があり, これらを加味した受診率はまだ報告が乏しい. 三重県では, 乳がん検診結果の共有を目的にマンモグラフィの結果を一括管理するシステムを運用しており, このデータベースを用いて, 真の乳癌検診受診率算出を試みたので報告する. 【方法】データベースには2005年9月より2010年6月まで, 28医療機関, 約90,000人の登録者(三重県乳癌検診人口の16%), 122,000件のデータが存在した. 各年度の自治体発表の市町村検診受診者数および受診率と, 本データベースの検診受診者数の比を算出して各検診種類の受診率を推定し, 真の受診率を求めた. なお本データベースには各検診種類のデータ数が母集団と同等の分布で存在していると仮定した. 【結果】近年の市町村検診における三重県の乳癌検診受診率は14%程度であったが, 企業検診等を含めた真の受診率は25%程度であることが推定された. 【結論】各自治体が発表している受診率以上に検診受診者が存在することが示唆された.
ISSN:0918-0729