WS 2-7. 乳腺MRIスクリーニング精査法としてリアルタイムバーチャルソノグラフィの有用性

背景:欧米において家族性乳癌家系を含むハイリスク患者に対するMRIスクリーニングの有用性が示されているが, 約15%にMRI-detected lesionが存在し, 生検が必要となることが知られている. 今回, MRI-detected lesionの同定におけるRVSの有用性を検討した. 対象と方法:2006年2月~2009年12月に乳癌拡がり診断もしくは精査でMRIを施行した196例を対象とした. MRIは体表コイルを用いて仰臥位で行った. RVSシステムはEUB 8500 proto-type(HITACHI)を使用し, 磁気ナビゲーションを用いてUSとMRIの同期を行った. 結果:M...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 2010, Vol.19 (3), p.298-298
Hauptverfasser: 中野正吾, 藤井公人, 萬谷京子, 吉田美和, 高阪絢子, 塩見有佳子, 福富隆志, 石口恒男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:背景:欧米において家族性乳癌家系を含むハイリスク患者に対するMRIスクリーニングの有用性が示されているが, 約15%にMRI-detected lesionが存在し, 生検が必要となることが知られている. 今回, MRI-detected lesionの同定におけるRVSの有用性を検討した. 対象と方法:2006年2月~2009年12月に乳癌拡がり診断もしくは精査でMRIを施行した196例を対象とした. MRIは体表コイルを用いて仰臥位で行った. RVSシステムはEUB 8500 proto-type(HITACHI)を使用し, 磁気ナビゲーションを用いてUSとMRIの同期を行った. 結果:MRI-detected lesionを55例(28%)に計67病変(平均腫瘍径6mm)認めた. 12病変(18%)は乳腺実質外の脂肪織内に存在し, 24病変(36%)は悪性であった. MRI-detected lesionに対し局在診断を行ったところ, US単独では感度, 特異度, 正診率は33%, 23%, 27%であったが, RVS併用により88%, 90%, 90%と有意に検出率が向上し, 多くの病変がUS下に生検可能であった. また造影情報を体表に投射できるため, USで同定できない病変に対して外科生検を施行することが可能であった. 結語:RVSはMRI-detected lesionの同定・生検に有用である.
ISSN:0918-0729